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皮むけ、乾燥で唇がボロボロ…冬のリップケアの正解を教えて!【お肌レスキュー隊】

皮むけ、乾燥で唇がボロボロ…冬のリップケアの正解を教えて!【お肌レスキュー隊】

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誰しもが経験のあるお肌にまつわる大失敗。お肌レスキュー隊が、その被害を最小限に留めるためのレスキュー方法を伝授します!

美容に詳しい頼れるレスキュー隊・隊長。お肌をやさしく心配しつつ、時には厳しく指導してくれる。

隊長の有能な右腕的存在の隊員A。冷静な判断が持ち味。

入りたての新人隊員B。悲惨な現場だと弱音をこぼしがち。

今回の救助現場は…

今回の要救護者は、リップメイクが大好きだけど唇の皮むけと乾燥をずっと繰り返している女性です。

ただでさえカサついている唇に、合わない口紅を使ってさらに荒れてしまったのね…。

こんなにボロボロじゃ、かわいいリップがぜんぜん映えません~泣

一刻も早い集中ケアが必要ね…早速レスキューするわよ!

唇の皮むけ・乾燥の原因と仕組みは?

カサカサしたり皮がむけたり…唇って、気付いたらしょっちゅう荒れている気がします。何か原因があるんでしょうか〜?

第一の原因は乾燥ね。そして、合わない口紅を使うことも唇荒れの原因になるわ。

唇の皮むけ、唇荒れの原因

  • 乾燥

  • 唇に合わない口紅を使う

  • 口紅やティントのクレンジング不足

  • 唇を噛む・こする・むく・なめるクセ

  • マスクなどの摩擦

  • 生活習慣の乱れ、栄養不足 など

唇荒れの原因ってこんなにあるんですね! マスクをつけるようになってから、唇のカサカサが増えた気がしていたんです! 少しの摩擦でも皮むけの原因になるなんて唇の肌ってホントに弱いんですね。

そうなの。そもそも唇は荒れやすい構造をしているのよ。

うるおいの膜を作る汗腺や皮脂腺がないうえ、外的刺激から守る役割をしているメラノサイトも、肌に比べて少ないようです。

そう。角層が極薄だから、外部刺激にとっても弱いの。ちょっとの刺激ですぐにバリアが破壊されて、内部のうるおいが逃げてしまうのよ。

えー! じゃあ皮むけや唇荒れって避けられないじゃないですか!

ある程度は仕方がないかもね。でも唇はターンオーバーが早いから、トラブルが起きてもケアの成果を実感しやすいの。さっそく緊急ケア&うるおいをキープする方法をレクチャーするわよ!

レスキュー開始! 乾燥&口紅による唇荒れ・皮むけの緊急ケア

皮むけしてしまったら、ワセリンで徹底的に保護!

まずは、とにかくこすらずに、ワセリンなどで保護するのみよ! 皮がついていても、無理にはがさないで上からワセリンをやさしくのせるだけにしておいて。

医薬品のリップクリームもありますが、使わないほうがいいんですか?

刺激や悪化がなさそうなら、使ってもOKよ。でも荒れているときは配合成分でかぶれる可能性もあるし、口紅の成分に反応していることもあるから、心配が少ないワセリンのみにしておくのが無難ね。

蒸しタオルでパックしてからむけた皮を取り除いたり、ささくれだった皮を眉用のハサミなどでカットしたりするといい、なんて情報も出回っているようです。

パックは唇が健康なときのみにしておくべきね。少しでも違和感があるときはやめておいたほうがいいわ。あまりに浮いてしまっている皮は、その部分のみを気をつけてカットしてもいいかもしれないけれど、必要最低限にとどめること! ちょっとでも難しいと感じたら絶対にやめて。

まれに、口唇ヘルペスや口唇カンジダ症の初期症状をただの荒れだと勘違いして放置してしまい、トラブルが長引いてしまうケースもあります。ワセリンでの集中ケアをしばらく試しても変わらない場合を含め、少しでも違和感があったら早めに皮膚科を受診しましょう

これだけは絶対やめて! やりがちなNG行為

唇が荒れているときは、刺激になる行為はすべてご法度よ!

唇が荒れているときのNG行為

  • むけた皮を無理やりはがす、むしる

  • リップスクラブでゴシゴシこする

  • ティッシュで強くぬぐう

  • 皮むけを放置したまま口紅やリップクリームなどを塗る

  • 辛いものや刺激のあるものを食べる

荒れていたら保湿したほうがいいのかと思って、リップクリームをがんばって塗ってました…!

皮が残ったままのせてもキレイに塗れないし、なじませようとして無理に塗るとかえって負担になるわ。

荒れ・皮むけの予防法! 普段からうるぷるな唇をキープするためには?

リップクリームは塗り方を工夫してみよう♩

唇の荒れを防ぐために欠かせないリップクリームだけれど、塗りすぎが刺激になって逆に荒れてしまうことも。スティックタイプなどは特に圧力がかかりやすいので注意が必要。清潔な指にとって、すりこまずにやさしくのせましょう。やわらかめのバームやワセリンを使うのもあり♩ 縦ジワにまでしっかりなじむように、横ではなく縦に塗ると◎

塗るタイミングは厳密に決まっているわけではないものの、朝昼晩の食事後、寝る前のルーティーン化がオススメ。それでも乾燥を感じるときは、その都度こまめに塗りましょう。

UVケアをしたほうがいいという説と、日焼け止めの成分で逆に荒れるという説があるようです。実際、UVケア機能付きのリップは使ったほうがいいのでしょうか?

基本的には唇もUVケアしたほうがいいわ。最近はマスクをすることが多いからそこまで必要ないかもしれないけれど、真夏などは要注意ね。

荒れやすいなら刺激はNG! メイクは様子を見ながら行って

唇が荒れやすい人は、マットな口紅やティントは極力使わない方がベター。どうしても使いたいときは様子を見ながら試して、夜は丁寧に落とすようにしましょう。

メイクを落とす際、不必要に唇をこするのは厳禁! アルコールなどが配合されていないクレンジングローションをコットンにたっぷりとって、唇にしばらくなじませてから、やさしくぬぐって。

パックやスクラブ…スペシャルケアのやりすぎに注意

ぷるぷる唇になりたいから、最近リップパックをがんばってるんです~。昨日も半身浴しながら30分くらいやりました!

ちょっと、やりすぎよ! 乾燥がひどいときのスペシャルケアとして取り入れるのはいいけれど、バリア機能が低下することもあるから長時間はやらないほうがいいわ。10分程度で済ませるべきね。

つい使いたくなるリップスクラブも、やりすぎに注意。週に1度程度に抑えて、調子が悪いときはもちろんお休みしましょう。

健康的な唇のために、普段から気を付けておきたいポイント

うるぷるな唇をキープするポイント

  • 唇・口の周りの肌を常に清潔にする

  • 鼻呼吸を意識する

  • 食事や睡眠に気を遣う

最近ではマスクをこまめに替えることも重要になりそうですね。

鼻呼吸か口呼吸かって、唇に関係あるんですか!?

口呼吸は唇に風が当たり、カサカサの原因になるといわれているの。口呼吸のクセがある人は、なるべく鼻で呼吸することを心がけたほうがいいわね。

唇も身体の一部なので、食事や睡眠といった健康・美容全般に気を遣うことが大切。栄養バランスのとれた食事を前提としつつ、口唇炎や口内炎に有効なビタミンB群を積極的に摂りましょう。質の良い睡眠をしっかりとって、免疫力を高めることも忘れずに!

唇の荒れ・皮むけを無理に取るのはご法度! ワセリンでの徹底保護でリカバリーしよう

唇の皮がむけてしまっても無理にはがさす、ワセリンでしっかり保護することが回復への近道といえるわ。少しでも違和感があったら、早めに皮膚科を受診することも大切ね。治った後も気を抜かず、正しいリップケアでうるぷるな唇をキープして。本日は以上!撤収!

ラジャー!

ラジャー!

監修:笠井美貴子
監修:笠井美貴子

東京女子医科大学卒業後皮膚科医に。2014年より美容診療にも携わり、現在はシロノクリニック 銀座副院長として活躍中。

イラスト/えのきのこ
構成・文/新井美由紀、vivace

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