スキンケア

化粧品が肌に合わなくて赤みが…応急処置を教えて!【お肌レスキュー隊】

化粧品が肌に合わなくて赤みが…応急処置を教えて!【お肌レスキュー隊】

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誰しもが経験のあるお肌にまつわる大失敗。お肌レスキュー隊が、その被害を最小限に留めるためのレスキュー方法を伝授します!

美容に詳しい頼れるレスキュー隊・隊長。お肌をやさしく心配しつつ、時には厳しく指導してくれる。

隊長の有能な右腕的存在の隊員A。冷静な判断が持ち味。

入りたての新人隊員B。悲惨な現場だと弱音をこぼしがち。

今回の救助現場は…

今回の要救護者は、SNSでバズっていた話題の化粧品を使ってみたら赤みが出てしまったようです。

初めて使った化粧品が肌に合わなかったのね。

このままだと外に出られません〜!

今すぐ対応すれば赤みを減らすことはできるわ! …早速レスキューするわよ!

化粧品で赤みが出てしまう原因は?

化粧品ってたまに肌に合わないのがありますよね。私も初めて使うものはいつもかぶれたりしないか心配でドキドキします…何が原因なんでしょう?

化粧品で赤みが出てしまう原因は、大きく分けて2つあるわ。1つ目は、成分が肌に合わなかった“化粧品が原因”のパターン。いわゆるアレルギーのような症状ね。血液と違って肌はアレルギー検査が難しいから、赤みが出やすい人は使う前にパッチテストをしてほしいわ。

パッチテストの方法

パッチテストは、赤みが目立たない&日の当たらない二の腕の内側などで試しましょう。しっかり試験するなら、塗ってから48時間見守って。

アレルギー以外にも原因はあるのでしょうか?

2つ目は、肌に傷があったり、生理周期などの影響で肌が敏感になっているときに使用してしまった“肌が原因”のパターンよ。普段は大丈夫でも、タイミングが悪く赤みが出てしまっているかもしれないわね。

話題の化粧品をゲットしたら、うれしくてすぐ試したくなっちゃうんですよね…ぐっと我慢して自分のお肌と相談するのも大切ですね!

そうね。あと、これはイレギュラーだけど、古くなった化粧品を使うのも絶対にNG。直射日光の当たる場所で保存していたり、購入してからかなり日が経っていたり…。「顔じゃなければ大丈夫」と身体に使って、案の定赤みが出てしまうケースも少なくないわ。

開封してから半年が過ぎた化粧品は使わない方がいいでしょう。古くなった油の臭いがするなど、明らかに様子がおかしい化粧品も絶対にNG。長持ちしない試供品も、できるだけ早く使い切ってください。

赤みの症状が出るスピードで、原因が見分けられるものなのでしょうか?

いいところに気づいたわね。すぐに赤みが出る場合は化粧品の刺激による皮膚炎なので、肌のコンディションが悪いはずよ。逆に、時間が経ってから症状が出てしまう人は、成分が合わなかったアレルギー性接触皮膚炎ね。

症状が出るまでのタイムラグが長い人は、パッチテストを習慣にするのがよさそうです。

レスキュー開始! 化粧品で赤みが出てしまったときの対処方法

【レベル1】赤みが出てしまっているだけ

かゆみなどはなく、赤みだけが出てしまっている【赤みレベル1】の対処法は、まずは赤みの原因になったと思われる化粧品の使用をやめて、洗い落とすこと。

化粧水など簡単に落ちるときは水でOK、ファンデーションや下地などしっかり肌に付着している場合は、クレンジング&洗顔フォームを使っても◎。

化粧品を洗い流したら、いつも使っているお肌に合う化粧水で保湿を。赤い=炎症が起きている状態を放置するとさらに赤くなってしまうので、保湿で肌を落ち着かせるのはとっても大切です。

新しいスキンケア化粧品を試すときは、いつものアイテムを使い切らずにちょっと残しておいたほうがよさそうですね。

【レベル2】赤みにプラスしてかゆみがある

赤みにプラスしてかゆみがある場合は、化粧品を洗い流して保湿をした後、タオルに包んだ保冷剤や氷で肌を冷却しましょう。冷やすことでかゆみが抑えられます。

保冷剤を直接肌に当ててしまうと凍傷の危険性があるので、タオルで包むなどして気をつけてください。

【レベル3】しっかりかぶれてしまっている

MAXの症状【レベル3】のかぶれが出てしまっている場合は、【レベル1】までの工程で応急処置をしたうえで、とにかく早急に皮膚科へ。炎症を抑える塗り薬と、かゆみがひどい場合は飲み薬が処方されます。

自宅でのケアは、普段使用している化粧水でもしみるものは控えて。ワセリンヘパリン類似物質など、刺激になりにくいやさしい成分の保湿剤を使って。

化粧品からくる赤みは“アレルギー”と“肌のコンディション”が大きな原因!

成分が合わないだけではなく、そのときの肌のコンディションも赤みにつながるので、初めての化粧品を使うときは慎重に。

「古い化粧品は捨てる。初めての化粧品はパッチテストをしてから」を徹底して、赤みが出るのを予防しましょう!

新作の化粧品をたくさん試すことが多い人は、使用する日を分けてほしいわ。一度に使うとどの化粧品が合わなかったのか分からず、対処の仕方が難しいので要注意よ。本日は以上! 撤収!

ラジャー!

ラジャー!

監修:神島輪医師
監修:神島輪医師

東京女子医科大学卒業後、同大学の皮膚科に入局。現在は一般診療だけでなく美容診療にも携わり、水道橋ひふ科クリニックの院長として勤務。

イラスト/えのきのこ
構成・文/vivace

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