鼻の毛穴黒ずみどうにもならない…と諦めないで！ 正しいいちご鼻の対処法【皮膚科医監修】

鼻の頭や小鼻にできてしまう黒いポツポツ…気になりますよね。

いっそのこと指でニュルっと押し出してすっきりしてしまいたい！ でも悪化させたくないし、毎日の洗顔だけではどうにもならないし、鼻の毛穴の黒ずみの正しいケアが分からない！ 誰か助けて！

そんなあなたのために、厄介な鼻の黒ずみの原因といちご鼻の正しい対処法を皮膚科医の山根先生に聞きました！

鼻の黒ずみはなぜできてしまうの？

鼻の黒いポツポツは、毛穴が引き起こしているもの。なかなか取り除きにくい毛穴の黒ずみの原因には、主に3つの毛穴タイプがあります。まずは、自分の毛穴がどのタイプなのかをチェックして、それぞれに合った有効なケア方法を見つけましょう！

毛穴の黒ずみ原因①角栓タイプ

毛穴がザラザラしていて、触ると凹凸があるのがこのタイプ。毛穴に皮脂やメイクの汚れが落としきれずに溜まってしまったことが原因で起こります。なかには白く見えるものもありますが、放置すると酸化によって黒ずみます。

原因：皮脂の分泌が過剰になると、皮脂がスムーズに排出されにくくなります。排出されずに残った皮脂は、毛穴を詰まらせて押し広げます。そこに、はがれにくくなった垢や産毛などが混ざりあって小さな塊（角栓）をつくり、酸化することで黒く見えるようになってしまいます。

正しい対処法：洗顔でしっかり汚れを落とした後に、しっかりと保湿することが基本！ ピーリングなどの角栓除去できるアイテムを取り入れてみて。

毛穴の黒ずみ原因②色素沈着タイプ

紫外線などの外部刺激によって過剰につくられたメラニン色素が、ターンオーバーで排出されずにシミとなって残ってしまった状態。汚れと見間違いやすいので、ゴシゴシ擦り洗いをして悪化させないように注意しましょう。

原因：毛穴に刺激が加わると、メラノサイトが活性化されてメラニン色素がつくられます。これにさまざまな外的要因が加わることで毛穴に色素が残ってしまいます。

正しい対処法：肌に刺激を与えないスキンケアを心がけて。日焼け止めはもちろん、帽子や日傘なども活用して、日頃から紫外線を予防しましょう。ハイドロキノン、ビタミンC配合のコスメを取り入れてみても◎。

毛穴の黒ずみ原因③産毛タイプ

毛穴から生えている毛によって、黒ずみのように見えてしまう状態です。

原因：鼻部分に生えている産毛が原因で、ポツポツと黒く見えてしまうことがあります。また、角栓で塞がれた毛穴に産毛が詰まると、余計に目立ってしまうことも。

正しい対処法：産毛は薄く細いので、抜くのは困難。ピンセットなどで肌を傷つけると更なる肌トラブルを引き起こしてしまいます。産毛が気になる場合は、脱毛施術を受けるという手もあります。

皮膚科医に聞いた鼻の毛穴の黒ずみの嘘・本当

Q.プッシャーを使って毛穴に詰まった角栓を押し出すのはやっぱりだめ？

皮膚科で専用の器具を使って処置してもらえば大丈夫ですが、自己流での無理な鼻の角栓の押し出しは危険です。毛穴の周囲の組織を壊してしまい、より毛穴を広げてしまうリスクがあるのでやめた方がベター。

Q.スクラブは毛穴の黒ずみ対策に有効？

摩擦によって皮膚を傷つけてしまうので、あまりオススメしません。どうしても使いたい場合は頻度を減らし、毎日の使用は控えましょう。

Q.はがせるタイプの鼻パックは鼻の角栓ケアに有効？

鼻パックは周囲の皮膚への刺激が強く、刺激性皮膚炎を引き起こさせてしまうリスクがあります。また、肌に必要なバリアごと取り除いてしまうため、やめた方がいいでしょう。

まとめ

鼻の黒ずみ毛穴は“やさしくケア”がマスト！ 角栓を無理やり押し出したりすることは、肌を痛めてしまうので絶対にNGです。一瞬の「ニュルッ」の快楽に心を惑わされてはいけません！

自分の毛穴の状態をきちんと見極めて、負担のかからない正しい対処法でをいちご鼻ケア続けましょう！ 「どうにもならない！！」とあきらめてしまう前に、自分がどの毛穴状態か分からない場合は一度、皮膚科医の先生に聞いてみてくださいね。

監修：皮膚科医／山根理恵
構成・文／鴨志田祥子