【皮膚科:医師監修】アンダーヘアの脱毛事情とは?デリケートゾーンはどこまで脱毛してる?
デリケートゾーンのムダ毛は身体の中でも気になりやすく、目立ちやすいです。肌が傷つきやすい部位でもあるため、適切にお手入れする必要があります。ムダ毛が気になる方や自己処理が不安な方は、脱毛すると悩みが解決するのでおすすめです。
このページでは、アンダーヘアのムダ毛のお手入れについてご紹介します。
VIO脱毛とは?脱毛の「VIO」ってどこのこと?
VIOとは、Vライン(ビキニライン)、Iライン(陰部の両側)、Oライン(肛門周辺)のアンダーヘアのことで、この部分の脱毛は一般的に「VIO脱毛」「ハイジニーナ脱毛」「デリケートゾーン脱毛」とも呼ばれます。
V・I・Oを詳しく分けると・・・
「Vライン」とは、デリケートゾーンの上部を指します。下着やビキニのラインからアンダーヘアがはみ出ないようにお手入れを行います。
「Iライン」とは、足の付け根部分に沿った陰部の両側を指します。この箇所を脱毛することで、嫌なニオイを軽減できたり、生理中の蒸れやかぶれ、雑菌の繁殖を抑えられたりします。
「Oライン」はお尻の穴の周囲にある毛で、Iラインと同様に脱毛することで衛生的なメリットがあります。
黒ずみやニオイといったデリケートゾーンのお悩みは、人にはなかなか相談できないため不安になりやすいです。しかし、誤った自己処理をしてしまうと、毛周期の乱れやムダ毛の範囲の広がりなど、デリケートゾーンに肌トラブルが起きる原因になってしまいます。
近ごろ人気の高い「ブラジリアンワックス」での自己処理は、即効性があり一時的な脱毛効果がありますが、人によっては強い痛みや炎症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。VIOのようなデリケートな部分の脱毛については、脱毛サロンなどで事前に十分なカウンセリング行った上でお手入れをするようにしてください。
アンダーヘアのお手入れをしている人の割合は?
「アンダーヘアを実際にお手入れしている人はどれくらいいるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?そして、女性のアンダーヘアに対する男性の本音も気になるところです。
ここでは、アンダーヘアのお手入れをしている人の割合と女性のアンダーヘアに対する男性の本音についてご紹介します。
VIO脱毛をしている女性は約30%
アンダーヘアの脱毛について30人の方にアンケートを実施したところ、VIO脱毛をしていると答えた方は、全体の約30%という結果になりました。意外に「多い」と感じた方や「少ない」と思った方もいるかもしれません。
その他に該当する約70%の方の回答には、「検討したけど、やらなかった」「検討を続けている」「まだ踏み切れていない」などがありました。VIO脱毛をしていないと答えた方の中には、「検討している」「したいと思っている」と前向きな意見も多く目立ちました。
年齢別に見ると、「VIO脱毛をした」と答えた方は20代、30代が多く、40代、50代は「したことがない」との回答が多い結果でした。VIO脱毛が人気になったのもここ数年のことなので、若い世代はアンダーヘアのお手入れに対する意識が高いことがわかります。
男性の本音は?女性のデリケートゾーン についてどう思う?
女性のデリケートゾーンについて、男性側はどのように思っているのでしょうか。男性の本音を調査してしみました。
・ムダ毛がない方がいい
・手入れは一切して欲しくない
・手入れはしておいて欲しい
・手入れされている方が清潔感がある
・手入れされていると好印象
・いきなりツルツルだとビックリする
・どちらでも良い
参考元:LEE
男性の本音を調査した結果、「手入れして欲しい派」と「手入れしないでも良い派」の2つに分かれました。VIO脱毛の中でも、無毛状態であるハイジニーナは抵抗があると答える方もいたので、好みが分かれています。
ツルツルの無毛状態まではいかなくても、形をキレイに整える、毛を短くしておく程度なら見た目の清潔感も保つことができます。すでにパートナーがいる方は、VIO脱毛をする前に一言ご相談されることをおすすめします。
アンダーヘアの自己処理については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
アンダーヘア脱毛のメリット
アンダーヘアを脱毛すると水着や下着をキレイに着こなせるなど、メリットが多くあります。ここからは、アンダーヘアを脱毛するメリットをご紹介します。
面倒な自己処理の手間が減る
アンダーヘアの自己処理は、手間がかかるため面倒に感じる方は多いです。しかし、自己処理を怠ると、下着・水着姿になったときにデリケートゾーンのムダ毛がはみ出してしまうことがあります。また、IラインやOラインのムダ毛は目で確認しづらく、手も届きにくい場所です。
脱毛すれば、難しい自己処理の手間から解放され、キレイに仕上がります。カミソリで自己処理を行うと肌や粘膜を傷つける危険性がありますが、その心配もなくなります。
デリケートゾーンを清潔に保てる
デリケートゾーンの毛の量が多いと蒸れやすくなり、雑菌が繁殖して嫌なニオイが気になることもあります。ムダ毛が伸びていると生理中はムダ毛に経血が付着しやすく、普段の生活では排泄物などが付きやすいため、不衛生になりやすいです。
アンダーヘアを脱毛すれば、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなります。生理中の不快感が軽減されたり、普段の生活の中でも蒸れが解消されたりするので快適に過ごしやすくなります。
アンダーヘア脱毛のデメリット
アンダーヘアの脱毛はメリットが多いですがデメリットもあります。ここからは、アンダーヘア脱毛のデメリットをご紹介します。
お手入れのときに痛みを感じやすい
デリケートゾーンのムダ毛は濃く太いため、脱毛機のライトが強く反応してしまいます。ライトの反応が強いとその分痛みを感じやすくなり、医療脱毛では出力が大きいため痛みも強くなります。さらに、デリケートゾーンはもともと皮膚が薄く、血管や神経が集まっていることも痛みを感じやすい要因です。
そのため、アンダーヘアの医療脱毛を受けている方の中には、完了する前に諦めてしまう方もいます。医療脱毛のレーザーと比較すると美容脱毛のライトは、比較的痛みを感じにくい脱毛方法であるため、脱毛時の痛みが不安な方におすすめです。
元の状態に戻しにくい
アンダーヘアの脱毛の中でもハイジニーナのように全部の毛を脱毛した場合、元の状態に戻しにくいため注意が必要です。脱毛の進行具合にもよって変わり途中であれば中断できることもありますが、脱毛が完了した後だと元に戻せないこともあります。
アンダーヘアの脱毛で後悔しないためにも、脱毛を受ける前にどのような形にするかよく考えることが大切です。例えば、いきなりハイジニーナにするのではなく、ムダ毛が気になりやすいVラインなどから脱毛をはじめてみるのがおすすめです。
VIO脱毛のポイントとは?形やアフターケアはどうするの?
脱毛サロン・エステティックサロンではほとんどの場合、Vラインのお手入れ範囲(形)を調整できます。逆三角形の自然な形や女性らしい楕円形など、好みの形に整えることができるので、カウンセリングで相談してみるのがおすすめです。
デリケートゾーンは太い毛が密集している部位なので、脱毛期間は比較的長くなります。
個人差はありますが、平均して3カ月ごとに約6~12回程度通うことで、アンダーヘアは薄くなり、痛みも軽減していきます。VIOを脱毛すると、不快なムレやムダ毛を気にすることなく、下着や水着も自由に選べるようになるのでおすすめです。
(※お手入れの回数はサロン・クリニックにより異なります。)
ただし、生理中は通常VIOの脱毛ができません。水着を着る予定などがある場合は余裕を持って少し早めにお手入れをスタートすると良いです。
デリケートゾーンはその名の通り身体の中でもデリケートな部位です。全身の中でも痛みに敏感な箇所でもあるため、VIO脱毛をする場合は脱毛後のケアが重要になります。サロンによって脱毛後のケアの有無や、有料・無料などの違いがあるので、ご予約前にしっかり調べてみることをおすすめします。
そして、VIOの脱毛期間中はきちんとケアすることも重要です。トイレットペーパーや下着による摩擦に注意し、乾燥しないように保湿することにより、効果が実感でき、さらに肌の黒ずみへの対策にもなります。
VIOだけでなく、水着やドレスなどの露出の多い服を着る際に気になる背中やワキのムダ毛を含め、全身をキレイに脱毛しておくと、急な旅行や温泉、海で水着になるときなども安心です。
アンダーヘアのお手入れ方法は?
ミュゼでアンケートを実施した結果、人気の1位は「脱毛サロン・クリニックでの脱毛」、次に「カミソリ・電気シェーバー」。その他にも毛抜き、脱色、脱毛クリーム、ワックス・テープ、家庭用脱毛器などさまざまな方法が挙げられました。
若い方ほど自宅でこまめにお手入れしている人が多く、年齢が高くなるにつれサロン派が増えている傾向があります。自己処理は好きなときに手軽に行えるのが魅力ですが、手間がかかるうえ、肌を痛めるリスクがあります。安易にカミソリや毛抜きなどでお手入れをしたり、アフターケアを怠ったりすると、思わぬ炎症を起こすことがあります。
またデリケートゾーンはお手入れが難しい部位なので、うまく整えられないことも多いです。電気シェーバーや家庭用脱毛器など、価格が安い優秀な脱毛器も増えてはいますが、自分でお手入れするには限界があります。
家庭用脱毛器を使う場合、サロンと比較するとお手入れを頻繁に行わなければならず、"脱毛器を出すのもお手入れするのも面倒で使わなくなる"というケースも少なくありません。
脱毛にかける時間や手間、お手入れ後の仕上がりの美しさを考えると、アンダーヘアのお手入れはやはり、経験を積んだスタッフがお手入れしてくれるサロンやクリニックの利用がおすすめです。
アンダーヘアのお手入れ方法は、以下の記事でも詳しくご紹介しています。参考にしてみてください。
アンダーヘアの人気のデザインって?
脱毛サロンを利用すると、アンダーヘアを好きな形に整えてもらえることもメリットの1つです。毛の量や長さなどもお好みに調節できます。ここでは、アンダーヘアの人気の形をご紹介します。
逆三角形
年齢を問わず、幅広い層に受け入れられている形です。逆三角形は今の形をキレイに整えるため仕上がりが自然であり、はじめてデリケートゾーンを脱毛する方にもおすすめです。通気性が良く、ムダ毛がはみ出てしまうリスクも少ないため、快適性が増します。
この形は原型に近いため、脱毛を完了した後からでも他のデザインに変更しやすいです。
スクエア型
スクエア型は正方形に近い形に脱毛します。ムダ毛のお手入れ範囲が広く、スッキリした印象に仕上がるデザインです。Vラインの上部が低い位置にあるため、浅めのショーツを着る機会が多い方に適しています。完全な正方形よりも少し台形のような形にすることで、より自然に仕上がります。
デリケートゾーンの毛が生えている面積が小さいため、下着や水着から毛がはみ出しにくいのが人気の理由です。
ハイジニーナ
ハイジニーナはデリケートゾーンの毛を全て脱毛する方法で、デリケートゾーンを清潔に保てます。生理のときなどのニオイやムレ・かぶれを抑えられるので、快適に過ごせるようになるのも魅力です。また、脱毛が完了すればムダ毛を自己処理する手間も必要ないので、お手入れが楽なデザインです。
脱毛が完了するまでに時間はかかりますが、途中でも徐々にデリケートゾーンの毛の量が減っていくので自己処理が楽になっていきます。男性からの人気が高いデザインの1つです。
細逆三角形
通常の逆三角形のスタイルよりも、さらに横幅を狭くしたデザインです。脱毛のお手入れ範囲が広いため、比較的思い切ったデザインでもありますが、下着や水着からムダ毛がはみ出しにくくなるのがメリット。
デリケートゾーンの自己処理の手間が気になる方や、布面積が小さい下着・水着にチャレンジしたい方におすすめです。
逆タマゴ型
逆タマゴ型はナチュラルさがありながら脱毛範囲が広く、脱毛によるメリットが多いスタイルです。ムダ毛の自己処理の手間が減るだけでなく、下着などからムダ毛がはみ出しにくくなります。
丸みを帯びているので、愛らしい印象を与える可愛らしいスタイルです。清潔感とナチュラルさのバランスを求める方に適しています。
I型
I型は文字通りI字の形をしたデザインであり、横幅は5cm以下の細長い長方形です。デリケートゾーンのムダ毛を全部脱毛したいという方の中で、「無毛には抵抗がある」という方におすすめです。
大胆なデザインの下着・水着を着る機会があっても、ムダ毛がはみ出る心配はありません。セクシーな印象を与えるデザインでもあります。
好みに合わせてアンダーヘアを脱毛しよう
Vラインとは、一般的にはデリケートゾーンの両サイド、つまり両足の付け根あたりの部位を指します。ミュゼのVラインの脱毛範囲は、「Vラインプレート」※を当てて、はみ出た部分の毛が対象です。
具体的には、台形型の縦が股下辺りから上に10cm、横が股下側5 cm、腰骨側10 cmの範囲をデリケートゾーンとしており、その部位を除いた両サイドをシェービングします。 Vラインは毛が太くてデリケートな部位なので、自己処理をすると伸びてきた毛がチクチクしたり肌荒れの原因になったりすることもあります。
サロンでは脱毛の前後にしっかり保湿を行うため、後の肌トラブルを起こりにくくすることができます。また、プロが一人ひとりの肌の状態に合わせて極力痛みが軽くなるようにお手入れしてくれるので安心です。
Vラインプレートを当ててみると、はみ出るムダ毛の多さに驚くこともあります。デリケートゾーンのムダ毛をキレイにお手入れすれば、大胆なデザインの下着や水着姿にも思い切ってチャレンジできます。
アンダーヘアの脱毛をすると、ムダ毛がはみ出したり剃り残しを気にしたりする必要がなくなります。それ以外にも、デリケートゾーンを清潔に保つことができ、ニオイやかゆみなども起こりにくくなります。
ただし、他の身体の部位と比べると痛みを感じやすい部位なので注意が必要です。また、アンダーヘアのデザインの種類も多いため、自分の好みのスタイルにすることで快適に過ごせるようになります。アンダーヘアのムダ毛が気になる方は、是非脱毛してみてください。
※ミュゼのVラインの範囲はこちらをご参照ください。
>ミュゼの「ハイジニーナ7VIO脱毛コース」はこちら
>ミュゼの「全身脱毛コース」はこちら
この記事の監修者
プロフィール
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。
海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格
日本抗加齢医学会専門医・日本麻酔科学会専門医・日本レーザー医学会認定医
こちらの記事を読んだ方に!
オススメのお役立ちコラム
これだけは知っておきたい!
脱毛の基礎知識
- 毛周期と脱毛する頻度、期間について
- 脱毛サロンお手入れまでの流れ
- 脱毛サロンと自己処理のメリットデメリット
- 脱毛専門サロンと脱毛クリニックの違い
- 脱毛後のケアで気をつけたいこと
- Vラインの処理ってどうしてる?チクチクしないお手入れ方法をご紹介
- Oラインの脱毛は必要?自己処理のリスクとサロン脱毛のメリットとは
- 脱毛中の日焼けがダメな理由は?脱毛とお肌のデリケートな関係
- 結婚式が決まったら脱毛を。ブライダル脱毛事情あれこれ
- 後悔したくない!ブラジリアンワックスのメリット・デメリット
- 脱毛前後の飲酒はダメ?脱毛とお酒の関係とは
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みんなはどうしてるの?
ちょっとした脱毛のギモン
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- 毛抜きによる脱毛はNG?ぶつぶつを防ぐには?
- VIO脱毛にかかる期間や回数はどのくらい
- ワキの脱毛にかかる期間や回数はどのくらい?
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