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脱毛で硬毛化しやすい人って?原因と対処方法を紹介

脱毛で硬毛化しやすい人って?原因と対処方法を紹介

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硬毛化とは、脱毛の施術後に、脱毛前よりも毛が濃く太くなってしまう現象。脱毛前よりも毛が濃くなってしまうなんて…ちょっと脱毛をはじめるのが不安になってしまった方もいるかもしれません。でも、予防法と対処法を知っていれば過度な心配は不要です。
この記事では、硬毛化の予防法や対処法などを詳しく解説しています。

監修:ミュゼプラチナム 武元 久美
監修:ミュゼプラチナム 武元 久美

脱毛サロン ミュゼプラチナムで、長年エステティシャンとしての経験を積み、現在はエステティシャンを育てる技術トレーナーとして活躍中。

硬毛化とは?

硬毛化とは、脱毛することによって脱毛前よりも毛が太くなる現象のことを言います。
「多毛化」「増毛化」と呼ぶ方もいますが、毛穴の数は生まれつき決まっており脱毛によって毛穴が増えることはないため、毛自体が増えるとは考えにくいとされています。毛が以前に比べると太く、硬くなってしまうために、毛が増えたように感じられるのがこの現象の特徴です。

硬毛化が起こる確率

硬毛化が起こる頻度はごくまれで、およそ100人に1人と言われています。発症してしまう確率は1%程度でとても低いものですが、リスクを知っておくことは大切です。

症状が出はじめるタイミング

硬毛化は、脱毛を開始してすぐにわかるのではなく、症状が出はじめるのは施術開始からしばらく経過したあとになります。
そして、硬毛化が起こるかどうかは事前にわかるものではないので、実際に脱毛を開始して施術を受けてみないとわかりません。仮に硬毛化してしまったとしても数本で済むケースが多いようです。

起こるか起こらないか、どの程度が硬毛化するのかを含めて、やってみなければわからないのです。ほとんどの脱毛サロン・医療脱毛クリニックではカウンセリングの際に、硬毛化のリスクについて説明しています。確率は低いものですので、過度な心配は不要ですが、不安な方はスタッフに相談してみてください。

硬毛化の原因は?

せっかく脱毛して毛を減らしたいと考えているのに、反対に毛が濃くなってしまう硬毛化。できることなら避けたいものです。しかし残念なことに、硬毛化の詳しい原因ははっきりとは解明されていません。

仮説として言われているのが、「脱毛によって本来は抜けるはずだった毛が、逆に刺激されてしまい活性化する」ということです。
たとえば、毛に対して脱毛機の出力が十分でなく、毛根にきちんとダメージを与えられなかった場合などに起こりやすいとされています。

レーザー脱毛や光脱毛は、毛の黒い色素(メラニン)にレーザーや光を反応させて、熱エネルギーで発毛組織を破壊する仕組みです。
ですが、毛が細かったり、メラニン色素が薄かったりする場合、毛根に十分な熱が加わらず、うまく反応しないことがあります。
毛根にうまく反応させられなかった場合、通常であれば脱毛効果が十分に出ないというだけです。
しかしそれが、毛根へのダメージではなく刺激となってしまうことがあり、発毛組織が活性化してしまうのではないか、と言われています。

しかしこれも仮説に過ぎず、原因の究明には至っていないのが現状です。どの脱毛機を使っていても硬毛化のリスクがあり、どのクリニック・サロンでもこの現象が起こっても不思議ではありません。詳しい原因がまだわかっていないので、絶対に起こらないとは残念ながら言えないのです。

硬毛化しやすい部位とその理由

では、とくに硬毛化しやすい部位はあるのでしょうか。原因がわからないながらも、これまでの実績で見えてきた傾向がありますので、硬毛化しやすい部位とその理由について詳しくお伝えします。

硬毛化しやすい部位

  • 背中~うなじ
  • 肩まわり~二の腕
  • 太もも~ひざ

硬毛化しやすい部位に共通しているのが、「産毛が多い部位である」ことです。産毛は細くてメラニン色素が少ないため、通常の毛よりも脱毛機に反応しにくい毛です。脱毛機への反応が鈍いということは、毛根に十分なダメージを与えられず、ムダ毛が刺激され活性化しやすいのです。

背中~うなじ

産毛が多い背中からうなじにかけては、硬毛化のリスクが高い部位で、数本のみが濃くなる場合もあれば、全体的に濃い毛が生えてきてしまうこともあります。

肩まわり~二の腕

肩周りから二の腕にかけての部位も、産毛が多い場所で、硬毛化が起こりやすいと言われています。これまでわかってきたことから、産毛が多い部位が硬毛化のリスクが高いため、背中と同様、肩や二の腕周りもこのリスクが高いのです。

太もも~ひざ

太もも~ひざにかけての部位も産毛が多いので、硬毛化が起こりやすいと言えます。

顔脱毛はとても人気のある部位ですが、実は顔も産毛が多いため、硬毛化が起きやすい部位です。中でもあごからもみあげにかけてのフェイスラインは、目立たない細い毛がたくさん生えているため、硬毛化のリスクも高い部位と言えます。

硬毛化しやすい人の特徴

次に、硬毛化しやすいのはどのような方なのかを解説します。ただしこの特徴に当てはまらない場合でも、必ずしも硬毛化しないとは言えませんのであくまでも参考としてお考えください。

硬毛化しやすい人の傾向として、以下のような特徴が挙げられます。

  • もともとの体毛が薄い
  • 毛根が深い場所にある
  • 毛の密度が高い

一つずつ詳しく説明していきます。

もともとの体毛が薄い

硬毛化は、毛が濃くて太い部位ではほとんど起こりません。毛が薄い、細いなど産毛に起こる確率が高いため、もともと体毛が薄く、全体的に産毛が多い方に起こりやすいとされています。産毛は脱毛機に対する反応が弱く、ダメージを与えるはずのところを反対に毛根が活性化してしまうために、硬毛化しやすいのです。
もとから生えている毛がそんなに濃くなく、目立たないような方は、毛が濃い方よりもリスクは高くなってしまいます。

毛根が深い場所にある

毛根は、皮膚表面から3.5㎜~2㎜程度の深さにあるとされています。しかし毛根の位置には個人差があり、生まれつき浅い位置にある方もいれば、深い場所にある方もいます。毛根が深い場所にあればあるほど、脱毛機のライトやレーザーが届きにくくなります。
しっかりと毛根に作用させダメージを与えるのが難しいので、反対にムダ毛を活性化させてしまうリスクが高くなります。パッと見ただけでは毛根の位置が深いのかどうかはわかりづらく、毛根が深い場所にある方が必ず硬毛化するわけでもないので、やはり事前に硬毛化するかは判断できません。ただし毛根が深い毛は、しっかりした太い毛に育ちやすいので、毛が太くハリのある部分は毛根も深い場所にあると言えるかもしれません。

毛の密度が高い

もともとの毛の量が多く、密集している方は、硬毛化になりやすい可能性があります。毛が密集している部位を脱毛すると、脱毛機のエネルギーが均等に当たらずに、熱エネルギーの伝達が不十分な毛は、硬毛化してしまう可能性も高くなります。

つまり毛がまばらに生えている部位や、毛量が少ない方よりは、生まれつき毛の量が多く密集している方のほうが硬毛化のリスクは高いと言えます。

硬毛化したときの対処方法

では、実際に脱毛してみて、硬毛化してしまった場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。脱毛する前よりも毛が太くなると聞いて、脱毛をスタートするのが怖いと感じてしまった方もいるかもしれません。でも、過度に心配しなくても大丈夫です。

サロンやクリニックでは、硬毛化の対応について熟知していますし、適切なフォローやアドバイスもおこなってくれます。ただし、硬毛化した毛をもとの状態に戻すためには、1年以上の時間がかかってしまう場合があります。すぐに治せれば一番いいのですが、時間がかかるケースもあることを覚えておくといいかもしれません。

対処法①追加で照射する

「もしかして硬毛化かな?」と思ったら、まずは通っているサロンのスタッフに相談してください。サロンによっては、追加照射の保証が用意されている場合があります。サロンと相談し、追加で照射することで改善するケースも見られています。その際には細かい出力の調整などが必要になるので、やはり自己判断せず、硬毛化が疑われる時点でサロンに相談しておくことをオススメします。
※ミュゼプラチナムでは、お客さまの肌状態を確認し硬毛化と判断できた場合、脱毛の継続ができなくなっております。硬毛化が疑われる場合は、まずサロンスタッフまでご相談ください。

対処法②脱毛方式を変える

追加で照射すればすべての硬毛化に効果があるかと言うと、残念ながらそうではないのが現状です。硬毛化してしまった脱毛方式を一旦中止して、別の脱毛方式を試してみると効果があるかもしれません。

たとえば、毛のメラニン色素に反応して毛根に作用するIPL方式で硬毛化が見られた場合に、ジェルを使用して肌にやさしく脱毛するS.S.C.美容脱毛に切り替えるなどの方法が考えられます。
脱毛方式が変われば、違った方法でムダ毛にアプローチできるのです。毛の質には個人差がありますので、効果を感じやすい脱毛方法も人それぞれ。追加照射で硬毛化が改善できなかった場合は、脱毛方式を変えてみるのも一つの方法です。

対処法③レーザー脱毛に切り替える

サロン脱毛で硬毛化してしまった場合には、より高出力で照射ができるレーザー脱毛を試してみるのも手段のひとつです。レーザー脱毛の中には、深い毛根にまで届いてアタックできる脱毛機もありますので、光脱毛でどうしても改善できない場合などはクリニックに相談してみてください。

対処法④ニードル脱毛に切り替える

ニードル脱毛とは、ムダ毛一本一本に電気を流して、毛根を直接破壊する脱毛方法です。数ある脱毛の中でも、より確実に脱毛できる方法として知られています。毛穴に針をさしこんで電気を流すため、痛みが強く高額になってしまうのがデメリットですが、硬毛化した毛でもしっかりと脱毛できます。

いずれの対処方法を試すにしても、硬毛化が疑われるときはまず通っているサロン・クリニックへ相談してください。サロンやクリニックと連携してどのような方向で対処していくのかを、一緒に考えながら決めていくことが大切です。

硬毛化しないための予防法3つ

ここからは硬毛化しないための予防法について、3つご説明します。硬毛化は原因がはっきりと解明されていないので、必ず効く予防法も存在しないのが残念なところです。しかし、念のため予防策を取っておくと、安心して脱毛に通えるので覚えておきましょう。

予防法①出力の調整

もちろん脱毛機の調整は、脱毛のプロであるスタッフにおまかせすることになりますが、硬毛化を予防するためには、出力の調整がとても重要です。スタッフに肌質や毛質の特徴を詳しく説明し、自分に合ったレベルを設定してもらえるようにあらかじめお話ししておくといいでしょう。

またサロン数や実績が多いところは、多くの方の肌質や毛質について豊富な知識があるので、より正確に出力を調整してもらえる可能性があります。つまり、店舗数が多いサロンを選ぶのも硬毛化しないための対策のひとつです。

予防法②リスクの高い脱毛方法を避ける

毛根に直接作用する脱毛方法は、他に比べると少し硬毛化のリスクが高くなります。なので予防策として毛根を刺激しないタイプの脱毛方式を選ぶのも一つ。毛根を刺激しない脱毛方法は、S.S.C.脱毛やSHR脱毛といった種類です。

ミュゼプラチナムでは、専用美容液とライトの効果で毛を生えにくくするS.S.C. iPS care 方式を採用しています。高温の熱で毛根に直接ダメージを与えるものではないので、硬毛化のリスクを少しでも避けたいならミュゼプラチナムの脱毛がオススメです。

>S.S.C. iPS care 方式とは?

予防法③硬毛化の際の保証を確認する

サロンやクリニックによって、硬毛化してしまった場合の保証が用意されていることがあります。産毛が多かったり、毛が密集していたりなど、もしかして硬毛化のリスクが高いかも?と思われる場合は、硬毛化の保証があるサロンやクリニックを選ぶと安心です。
保証内容にもよりますが、コースが完了した後でも追加照射を無料でしてもらえることがあります。

※ミュゼプラチナムの場合は、ライトを当てた部位の硬毛や増毛が見られる場合は、脱毛のお手入れを続けることはできません。あらかじめご了承ください。

硬毛化は心配しすぎなくても大丈夫

脱毛前よりも毛が太く濃くなってしまう硬毛化ですが、対処法と予防法を知っていればそれほど心配はいりません。硬毛化が起こる頻度はごくまれですが、原因が解明されていないので誰にでもリスクはあります。しかしミュゼプラチナムの美容脱毛なら、肌にやさしく毛根にも刺激を与えずに、つるスベ肌を目指せます。まずは、無料カウンセリングでご相談ください。

構成・文/ミュゼプラチナム

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