「永久脱毛したら、もう生えてこない?」「出産などで毛は変わる?」など、ムダ毛に関する5つの疑問をテーマに、皮膚科医監修のもと『ムダ毛に関する正しい知識』をお伝えしていきます!
徳島大学医学部2012年卒業。日本皮膚科学会専門医。
大阪市立大学医学部附属病院や大阪府内の総合病院、クリニックで一般皮膚科と美容皮膚科の診療に携わる。2021年12月より医療法人佑諒会江坂駅前花ふさ皮ふ科院長に就任。一人一人の気持ちに寄り添った丁寧で分かりやすい診療を目指す。
美容ライター歴7年目。web美容メディアの編集部を経てフリーランスに。
コスメブランドの発表会レポート、使用感レポート、著名人インタビュー、ブックライティング等で活躍。
脱毛に関しては、脱毛関連の書籍編集に携わった経験もあり知見が豊富。
毛穴って体にどのくらいあるの?
毛が生えてくる毛穴は、人間の全身で約500万個あると言われています。「毛穴の数=毛の数」ではなく、毛穴1つに複数の毛が生えることもあるので、脱毛とは地道で時間がかかるものなのです。 そして一般的に、表面に見えている毛は全体の約30%ほど。1本1本で毛周期も異なるので、脱毛の効果を実感するには一定の期間が必要です。
永久脱毛って、永久?
永久脱毛は「最終脱毛をしてから1ヵ月後の毛の再生率が20%以下であれば認める」と米国電気脱毛協会で定められており、永久脱毛とは、脱毛の施術をしても何らかの理由により毛が生えてくる前提があり、一切毛が生えなくなるということではない、と言えるでしょう。
妊娠中&産後は毛が増えるって本当?
プロゲステロンが多く分泌されるのが妊娠時のホルモンバランスの変化の特徴です。
プロゲステロンは、毛周期の成長期を長くする作用があると言われており、妊娠中は「体毛が濃くなった、増えた」と感じる人が多くいます。
さらに、加齢でもホルモンバランスは変化。つまり、ゆくゆくは女性全員がこの変化を経験します。
正しい知識を身につけて、
自分に合った脱毛を選んでいきましょう。
1990年代から女性を中心に脱毛の需要が高まっており、最近では男性も髭だけでなく全身の脱毛に関心のある方が増えている印象です。
ネットや広告において、よく医療脱毛で“永久脱毛”という言葉を見聞きします。“永久脱毛”というと、一生完全に毛が生えてこないと思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、残念ながら今の医療技術では不可能です。永久脱毛とは、「脱毛施術後に通常の毛周期を超えて毛の本数が著明に減った状態を維持していること」を言います。“永久減毛”という表現の方がイメージに近いでしょう。
脱毛したいけど、どこに行こうか悩んでいる方は多いと思います。しっかりと正しい知識を身につけて、ご自身のライフスタイルや予算、痛みに対する強さや毛量、お肌の状態に合わせて選んでいきましょう。
また、美容脱毛でも医療脱毛でも、1度脱毛の施術を完了しても、出産や加齢によるホルモンバランスの変化、病気、薬の副作用などが原因でまた毛が生えてくることがあります。店舗によっては「回数無制限プラン」や「完了保証コース」を設けているところもあるので、どこまで毛がない状態を目指したいかという目標や年齢、状況に応じて検討してみても良いでしょう。 本コンテンツが少しでもお役に立てましたら幸いです。