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実は知らない日焼けのギモン☆ 日焼けダメージ・予防法編【先生教えて!①】

実は知らない日焼けのギモン☆ 日焼けダメージ・予防法編【先生教えて!①】

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美容や健康、トレンドなどありとあらゆるジャンルの“気になる”について学べる、ミュゼプラチナムが手掛けるYouTubeチャンネル「ジブン向上委員会」。
この記事ではYouTubeを飛び出し、動画では紹介しきれなかったポイントも深掘りします!

今回のテーマは女の子の敵、日焼けダメージ。
みんなが気になる“日焼けのギモン”を、【1〜2限目】と【3〜5限目】の2回に分けて解決します! 「ジブン向上委員会」のMC2人と一緒に、正しい知識をつけて日焼けダメージからお肌を守ろ♡

【1〜2限目】は、日焼けのダメージや予防についての授業。知っておきたい日焼けのキホンをおさえよう!

後編はコチラ↓

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監修:泉さくら先生
監修:泉さくら先生

琉球大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院皮膚科に入局。現在は一般診療だけでなく美容診療にも携わり、ココメディカルクリニック院長として勤務。

【ジブン向上委員会のYouTubeも要CHECK!】

【1限目】日焼けのダメージについて

気になる(1) 日焼けして赤くなる人と黒くなる人、何が違うの?

A.赤くなる人の方が紫外線に弱いタイプ。実は、すぐに黒く焼ける人は炎症が長引かず、お肌へのリスクが比較的少ないんです!

これはもともと持っているメラニン色素の量の差によって変わります。地肌が色白の場合は、生まれ持ったメラニン色素の量が少なく、色黒の場合は、生まれ持ったメラニン色素の量が多いんです。

紫外線に当たると、もともとメラニン色素が多い肌は、さらに紫外線によるダメージをブロックするために、メラニン色素をどんどん生成します。

対してもともとメラニン色素が少ない肌は、メラニン色素を生成する力も弱いため、紫外線ダメージを直接受けてヤケドのように赤くなってしまいます。

赤くなる人は焼けなくてうらやましいと思っていました!

私も。黒くなる人の方がダメージが蓄積しているイメージでした。焼けないからといって日焼け対策をしないのはキケンですね…!

気になる(2) 今の日焼けは歳をとってからの肌に影響が出る?

A. 日焼けの影響には2種類あり、1つは太陽に当たってすぐにみられるヒリつき、黒くなるなどの「急性傷害」。もう1つは長年日光を浴び続けて現れる皮膚のシミやシワ、良性・悪性の腫瘍などの「慢性傷害」です。 年齢を重ねるとこの慢性傷害の影響が出るため、今からきちんと日焼け対策をすることがとっても大切!

今日の日焼け対策が未来のジブンのお肌を守るんですね。

でもどうして歳をとってから影響が出るんだろう…? 先生、どんな影響があるかも知りたいです!

紫外線にはA波(UVA)B波(UVB)があり、A派は波長が長いため肌の奥まで到達し、大きなダメージを与えます。このダメージは、皮膚にある細胞の自然治癒力の低下を招いたり、過剰になると肌の老化を招く活性酸素を増加させたりします。

その結果、ターンオーバーが乱れ、シミができやすくなったり、シワやたるみの原因になったりと、歳をとってからさまざまな影響が出てしまうんです。気づかないうちに肌の深いところで影響を及ぼしてしまうということを覚えておきましょう。

【2限目】日焼けの予防について

気になる(1) ビタミンCを摂取した後に太陽に当たると日焼けしやすいの?

A. これはビタミンC=柑橘類のイメージからきた誤解! 正しくは、柑橘類に含まれるソラレンという成分が、紫外線の感受性を高めるというものです。 オレンジなどに含まれるソラレンは無視できる量なので、食べても大丈夫♩

ソラレンが含まれている食べ物には光毒性があり、あまりにもたくさんの量を食べて紫外線を浴びると、シミやそばかすができる原因になってしまいます。

具体的にはグレープフルーツ・きゅうり・しそ・セロリ・パセリ・キウイやオレンジ・レモンなどに含まれていますが、実はそのほとんどは考慮する必要がない量です。特に多いといわれているグレープフルーツも、1個程度なら問題ありません。

ただ、それでも気になる人は、日が沈む前の夕方以降に食べるのがオススメ。これは、ソラレンは摂取後2時間をピークに、日焼けをしやすくする作用が7時間程続くためです。

なるほど〜。朝によくフルーツを食べるので安心しました。

ちなみに日焼け対策に良い食べ物ってあるんですか?

はい、あります。シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑えてくれるビタミンC、抗酸化成分で肌の酸化を防いでくれるアスタキサンチン、活性酸素による酸化を食い止める抗酸化作用があるビタミンE・ビタミンA、紫外線によって生まれる活性酸素と結びついて害の少ない物質に変えてくれる酵素を含む食べ物です。

【日焼け対策に良い食べ物】

栄養素 多く含む食材の例
ビタミンC 赤ピーマン・黄ピーマン・ゆず・パセリ・芽キャベツ・レモン・ケール・ゴーヤ・キウイ・トマト・アセロラジュース・ローズヒップティーなど
アスタキサンチン 鮭・マス・イクラ・筋子・アマエビ・サクラエビ・ロブスターなど
ビタミンE・ビタミンA 筋子・イクラ・ほたるいか・うなぎ・あんこうの肝・大根の葉など
酵素 レタス・ニンジン・キャベツ・トマト・キウイ・アボカド・リンゴ・バナナ・きゅうりなど

気になる(2) 日焼けを避けすぎると骨粗しょう症になるって本当?

A. 過度な紫外線対策は骨を脆くしてしまうので、適度に紫外線に当たることも大切です! 骨を強くするには、カルシウムだけでなく紫外線に当たることで生成されるビタミンDも必要。目安として、夏は1日15分〜30分、冬は1時間日光に当たろう。

日焼けしないために日光をまったく浴びないのも良くないんですね。

日光に当たるときの注意点はありますか?

暑い夏には、日光を浴びすぎることで熱中症になるリスクもあるので注意しましょう。また、日光を浴びるのは身体のどの部分でも良いので、顔などの日焼けが気になる部分を避け、普段日焼けしにくい足などで日光浴するのも良いかもしれません。

目は、過度の紫外線により、紫外線角膜炎白内障になる可能性があるので、サングラスUVカット効果のあるメガネの着用をオススメします。

まとめ

これにて【1〜2限目】は終了! 日焼けのギモンは解決できましたか?

次回の【3〜5限目】では、日焼け止めの効果や日焼け後のケアについて学ぶよ♡ お楽しみに〜!

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イラスト/黒猫まな子
構成・文/vivace

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