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外出先でピンチ!頭がクサイ!?今すぐ頭皮のニオイをなくす方法は?【お肌レスキュー隊】

外出先でピンチ!頭がクサイ!?今すぐ頭皮のニオイをなくす方法は?【お肌レスキュー隊】

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誰しもが経験のあるお肌にまつわる大失敗。お肌レスキュー隊が、その被害を最小限に留めるためのレスキュー方法を伝授します!

美容に詳しい頼れるレスキュー隊・隊長。お肌をやさしく心配しつつ、時には厳しく指導してくれる。

隊長の有能な右腕的存在の隊員A。冷静な判断が持ち味。

入りたての新人隊員B。悲惨な現場だと弱音をこぼしがち。

今回の救助現場は…

今回の要救護者は、外出先で自分の頭からニオイがして、気になっている女性です。

せっかくおしゃれをしてきたのに、全然楽しめません…!(泣)

周りが気になるだけでなく、頭からニオイがするということは頭皮環境にもよくないわね。早速レスキューするわよ!

頭皮のニオイの原因って?

そもそも、どうして頭皮から嫌なニオイがするんでしょうか?

頭皮の皮脂や汗が酸化してニオイ成分に

頭のニオイの主な原因は、皮脂。実は頭皮には、皮脂を分泌する皮脂腺が身体のほかの場所よりもたくさん集まっています。また、皮脂や汗そのものはほぼ無臭ですが、分泌されてから時間が経つと、どんな人の皮膚にも存在する常在菌と混ざって酸化し、フケやニオイ成分が作られます。

表皮の常在菌とは

  • 表皮の常在菌には主に善玉菌悪玉菌があり、それぞれバランスを保って皮膚表面を守っている。

  • 汗や皮脂で肌環境が悪くなると悪玉菌が増え、ニオイや肌荒れの原因に。

ニオイのもとになる皮脂の分泌量は、皮膚表面の体温が1度上がるにつれて10%も増えるといわれており、特に気温の高いは皮脂が増えるために臭いやすくなっているといえます。

皮脂や汗は分泌されたときには害はないけれど、放っておくとニオイ成分に変化したり、常在菌の中でも悪玉菌が増えてさらにニオイが悪化してしまうの。

頭皮の皮脂や汗、スタイリング剤などの洗い残しがニオイのもとに

毎日頭を洗っているのにニオイがする場合、頭の汚れがしっかりと落ちていない可能性も。弱酸性など、頭皮にやさしいシャンプーでは、汗や皮脂を落とす洗浄力が足りていない場合があります。

また、日中使っているスタイリング剤が頭皮についていたり、しっかり洗い流せていないと、皮脂悪玉菌と混ざってニオイの原因になります。

頭皮にやさしいシャンプーを使っているつもりが、逆効果な場合もあるなんて…!

ストレスで頭のニオイを作り出す悪玉菌が急増

疲れやストレスで抵抗力が落ちていると、常在菌の一種であるマラセチア菌というカビが増えてしまいます。マラセチア菌は、皮脂をエサにして増殖すると、ニオイを発生させるだけでなく、かゆみフケの原因にもなります。

また、焦ったり緊張したり、ストレスを感じた時のドロドロ汗は、スポーツで汗をかいた時のサラサラ汗とは違って細菌のエサが豊富。カビが増殖しやすく、嫌なニオイにもつながります。

マラセチア菌は、低温で乾燥した環境で増えるため、冬や季節の変わり目でも油断できないわよ。

どんな人の頭皮にも、カビがいるなんてびっくりですぅ…! もしかして、自分の頭も臭っているんでしょうか〜?

どんな人でも頭のニオイのもとになる要素がある以上、多少は仕方ないわね。とはいえ女性より男性の方が、30代ごろから年齢を重ねるほど頭のニオイが強くなりやすいといわれているの。中年男性と比べると、若い女性はなんと3分の1ほど。

 

私たちの年代で、毎日シャンプーをしているのに頭のニオイが気になる場合、気にしすぎな可能性もあるわ。

若い女性は、そこまで強いニオイにはなりにくいんですね〜。少し安心しましたが、個人差もあるし、やっぱり少しでも頭のニオイを抑えたいです!

 

お出かけ先で汗をたくさんかいて、頭のニオイが気になったときの対処法を教えてください〜!(泣)

外出先で頭のニオイをなくすための応急処置は?

【応急処置①】ドライシャンプーを使用する

ドラッグストアが近くにある場合は、頭皮のベタつきやニオイを抑えてくれる、ドライシャンプーを使用しましょう。頭のニオイを抑えるには、エタノールのような殺菌成分消臭成分が配合されているものがオススメです。

殺菌作用のあるドライシャンプーにも、さまざまな種類があるわよ。
スプレータイプは強い噴射力で爽快感があり、ミストタイプはひんやり感やさっぱり感があるのが魅力ね。シートタイプは、コンパクトで持ち歩きにも便利よ。

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【応急処置②】頭皮の悪玉菌をアルコールで殺菌する

ドライシャンプーが手に入らない場合、ボディシート除菌ウエットティッシュ除菌ジェルなどを含ませたティッシュでも代用できます。髪をかき分けながら、軽く頭皮表面の皮脂や汗をぬぐいましょう。

汗や皮脂に作用し、ニオイのもとになる頭皮の悪玉菌を減らすことが大切です。

【応急処置③】頭皮の汗・皮脂をぬぐう

除菌ウエットティッシュや除菌ジェルも手元にないという人は、除菌表示のないウエットティッシュ濡らしたハンカチで、頭皮の汗や皮脂をぬぐうだけでもニオイを軽減できます。

アルコールに弱い人や肌が敏感な人は、どうしたらいいでしょうか〜?

アルコールフリーかつ殺菌作用の表示があるアイテムを選んでみて。
殺菌ではなく、皮脂を吸着してニオイを包み込んでマスキングする、パウダータイプのドライシャンプーを選ぶのもいいわね。

頭皮のニオイの予防方法は?

【予防方法①】洗浄力のあるシャンプーで皮脂汚れをきちんと落とす

頭のニオイを予防するには、1日に1回、汗や皮脂などの汚れをきちんと落とし、頭皮を清潔な状態に保つことが大切。シャンプーを泡立て、爪を立てないように指の腹を使い、揉むように頭皮を洗いましょう。

弱酸性や低刺激のシャンプーでは、洗浄力が足りていない場合もあるので見直してみて。
シャンプーは、皮脂汚れをすっきりさせるさっぱりタイプのものがオススメ。皮脂の分泌量が多い夏の間だけ、洗浄力が強めのシャンプーを使うのもひとつの手です。

プレシャンプーといわれる頭皮用クレンジングや、頭皮用スクラブなども販売されています。頭皮のベタつきに応じて、週2回ほど、スペシャルケアとして使うのも◎

頭のニオイのもとをなくしたいから、毎日朝と夜、ジョギングした後に3回シャンプーをしているんです〜!

ちょっと! 洗いすぎは禁物よ。洗いすぎると、頭皮が乾燥して皮脂分泌がより盛んになってしまうわ。基本的にシャンプーは1日1回で十分だけど、気になるなら多くても1日2回までに。スポーツをしたり、寝ている間に汗をたくさんかいた後は、シャンプーを使ってさっと洗うくらいがいいわよ。

洗いすぎも良くないんですね〜。
ところで、1日1回頭を洗うなら、いつが一番いいんでしょうか〜?

活動する日中にも、寝ているときにも汗や皮脂を分泌するので、頭を洗うタイミングは、朝シャンと夜シャン、どちらでもあまり変わらないようです。

ただ、日中の方が汗をかくことが多いのと、整髪剤を毎日つけている人が多いでしょうから、夜寝る前の方が良いかもしれませんね。

【予防方法②】ドライヤーで、髪を根元からしっかり乾かす

頭を洗った後は、できるだけすぐにドライヤーで髪の根元から乾かしましょう。自然乾燥は絶対にNGです。

頭皮が濡れたままだと、せっかく頭を洗ったのに汗をかいた時と同じ状況に。ジメジメしていると、頭皮の悪玉菌が増えやすくなり、頭のニオイのもとにつながります。

ドライヤーを当てるのが面倒だからって、自然乾燥させるのはダメなんですね…! なんだか、洗濯物がなかなか乾かなくて濡れたまま放置すると、嫌なニオイになるのに似ています…!

【予防方法③】ビタミンB2・B6を中心に、緑黄色野菜を摂る

ニオイのもとになる頭の皮脂分泌には、実は毎日の食事も関係しています。肉食油ものに偏った食事は皮脂の代謝が悪くなるので、控えるようにしましょう。

皮脂の代謝をスムーズにするには、ビタミンB2ビタミンB6が良いとされています。緑黄色野菜ナッツなどを意識的に摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。

もし、毎日正しい頭皮ケアをしていてもニオイが改善されない場合、頭皮環境に問題があるかもしれないわ。

 

かゆみやフケをともなう頭皮の炎症『脂漏性皮膚炎』や、汗の量が通常よりも多い『多汗症』の可能性もあるので、心当たりのある人は医療機関を受診してみるといいわね。

頭の汗や皮脂を放置するとニオイのもとに! 皮脂や頭皮の悪玉菌を取り除こう

汗や皮脂、シャンプーや整髪料の洗い残しで肌環境が悪くなると悪玉菌が増え、ニオイや肌荒れの原因になります。
1日に1回しっかり指の腹で丁寧に髪を洗う、洗った後はすぐに乾かす、ビタミンB2・B6などの栄養を摂るなどで対策して頭皮のニオイを防いできましょう!

頭のニオイが気になったら、汗や皮脂、頭皮の悪玉菌をできる限り取り除くことが大切よ。シャンプーの方法や食事など、毎日の生活習慣も見直してほしいわね。
以上で任務は完了よ。撤収!

ラジャー!

ラジャー!

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監修:稲澤美奈子先生
監修:稲澤美奈子先生

皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。大学病院にて長年勤務後、2020年より小杉町クリニック副院長に就任。毛髪疾患や発汗異常、フットケアを専門とする。

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