スキンケア

日焼けや乾燥で瀕死状態…夏の肌ダメージをリセットする方法って? 【お肌レスキュー隊】

日焼けや乾燥で瀕死状態…夏の肌ダメージをリセットする方法って? 【お肌レスキュー隊】

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誰しもが経験のあるお肌にまつわる大失敗。お肌レスキュー隊が、その被害を最小限に留めるためのレスキュー方法を伝授します!

美容に詳しい頼れるレスキュー隊・隊長。お肌をやさしく心配しつつ、時には厳しく指導してくれる。

隊長の有能な右腕的存在の隊員A。冷静な判断が持ち味。

入りたての新人隊員B。悲惨な現場だと弱音をこぼしがち。

今回の救助現場は…

今回の要救護者は、夏の通勤や外出で知らず知らずのうちに日焼けを繰り返してしまったようです。

ケアしているつもりでも、夏の肌は思った以上にダメージを受けているのよ。

乾燥で肌がカピカピになっています…(泣)

これは危険だわ。乾燥はさまざまな肌トラブルを引き起こすから、空気が乾燥してくる秋になる前に徹底的にケアするわよ!

レスキュー開始! 夏の肌ダメージをリセットする緊急ケア

夏の肌は乾燥している! その原因は?

夏は湿気も多くて肌がベタベタしているのに、肌が乾燥しているって本当ですか!?

肌表面がベタベタしていても、肌内部では乾燥が進んだ状態になっていることもあるようです。

そうね。紫外線を長く浴びると肌細胞がダメージを受けて、健康な肌が本来持っているバリア機能や保水機能も壊してしまうのよ!

肌を乾燥させる原因の7割が紫外線だと言われているようですね。冷房や汗が乾く時にも肌の乾燥が進むようです。

ひぃ~! 夏の環境って過酷すぎる…。このまま放置するとヤバいんじゃないですか?

乾燥や紫外線で受けたダメージを放置してしまうと、肌荒れだけじゃなく、シミやくすみ、小じわなどの原因にもなるかもしれないわ。一刻も早く肌にうるおいを補給するわよ!

本来、健康な肌にはバリア機能が備わっていて、紫外線や外部刺激から肌を守っています。紫外線を浴び続けると肌の内部に炎症が起きてバリア機能が失われ、乾燥や肌荒れを引き起こします。まずは、これ以上の日焼けを防ぐために日焼け止めを小まめに塗り、紫外線ケアを念入りに行いましょう!

STEP1 失われたうるおいをチャージ!

カラカラ状態のお肌に、どうやって水分を補給すればいいのでしょうか!?

健康な肌の内部には、肌のバリア機能を保つ必須成分のセラミドがたくさん蓄えられていて、細胞にうるおいを与えたり、細胞内でクッションになったりして、肌荒れを起こしにくくする働きが。乾燥が進んだ肌はこのセラミドが不足しがちだから、セラミド配合のスキンケアアイテムで緊急ケアするといいようです。

その通りよ! 失われた水分を補給するには、化粧水をたっぷり使った後に、シートマスク、その後には乳液を。スキンケアの最後には保湿力のあるジェルやクリームも忘れずに。せっかく補給したうるおいを逃さないようにするのよ!

STEP2 夏の疲れ肌を癒すケア

肌がうるおったのはいいけど、シミやくすみが残らないか気になっちゃいます…。

そうね。日焼け後の肌の炎症や乾燥が落ち着いたら、今度は美白ケアよ!

美白有効成分まとめ

美白成分 効果
アルブチン シミ・そばかすを予防します。
肌への刺激が少なく多くの化粧品に配合。
プラセンタエキス シミ・そばかすを予防します。
肌の代謝を促し高い保湿効果も。
ビタミンC誘導体 シミ予防と今あるシミを薄くする効果。
エイジングケアにも◎。
トラネキサム酸 シミ・そばかすを予防します。
肝斑や肌荒れにも効果的。
コウジ酸 シミ・くすみ予防、できてしまった
シミや肝斑のケアにも効果的。
ハイドロキノン シミ・そばかすを予防。高い美白効果の反面、
肌への刺激を感じることも。

シミやくすみを予防する働きがある、こういった成分が配合されたアイテムを選ぶといいわね。「ハイドロキノン」も高い美白効果があると言われているけど、高い効果が期待できるがゆえに刺激になることも。日焼け後の敏感な肌に使用するのは避けて、肌状態が落ち着いてからの方がいいわね。

美白や肌状態アップの効果がある食べ物はありますか?

皮膚のバリア機能をサポートしたり、肌状態を上げる美肌の効果がある成分はこちらです。

美肌になる栄養素まとめ

栄養素 効果 含まれている食べ物
ビタミンA 皮膚のバリア機能を
サポートして
肌状態を上げる。

レバー
うなぎ
ほうれん草
ニンジン など
ビタミン
B2、B6
代謝を促し皮膚の
健康を保つ。
赤身魚
乳製品
ジャガイモ
ショウガ など
ビタミンC メラニンの成分を妨ぐ。
アンチエイジング効果。
イチゴ
キウイ
ブロッコリー
パプリカ など
リコピン メラニンの成分を妨ぐ。
ターンオーバーを促進。
トマト
スイカ
パパイヤ
マンゴー など

タンパク質やミネラルなど美肌を作る成分も欠かせないわよ!

まとめ

夏は紫外線をたっぷり浴びて、肌が砂漠状態になりがち。乾燥すると、ニキビなどの肌荒れや、シミやくすみの原因にもなるので、しっかりとした保湿が大切です! その上で美白や肌状態をアップする効果的なスキンケアを行い、食生活も見直しましょう。本格的な乾燥シーズンを前に、夏の疲れ肌をしっかりと癒し美肌を手に入れて。

うるおいで満たされた肌は、バリア機能がアップして肌のゆらぎを予防してくれるわよ。今のうちにしっかりと夏の肌をケアすることが肝心ね。以上で任務は完了よ。撤収!

ラジャー!

ラジャー!

監修:神島輪医師
監修:神島輪医師

東京女子医科大学卒業後、同大学の皮膚科に入局。現在は一般診療だけでなく美容診療にも携わり、水道橋ひふ科クリニックの院長として勤務。

イラスト/えのきのこ
構成・文/vivace

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