肌のターンオーバー乱れてるかも⁉早すぎ・遅すぎの見分け方と改善ポイントを解説【医師監修】
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自分なりにスキンケアをがんばっているつもりだけど、なんとなく肌の調子が良くない…それ、肌のターンオーバーが乱れているからかもしれません!
ターンオーバーは遅すぎても早すぎても、肌の不調を招きます。でも自分では、肌のターンオーバーが正常なのか、乱れているのかはなかなか気づけないもの。 そこで今回は、肌のターンオーバー周期の目安や、ターンオーバーが乱れているかの見分け方&改善方法を、美容皮膚科医の吉岡容子先生に教えてもらいました!
目次
皮膚科・美容皮膚科医。東京医科大学卒業後、麻酔科医師として長きにわたり麻酔科・救急医療に携わる。
その後、都内美容皮膚科クリニックで院長として勤務、2016年より医療法人容紘会 高梨医院院長として活躍中。
あらゆる肌悩みと関係が!“肌のターンオーバー”って?
「ターンオーバー」とは、肌の新しい細胞が生まれてから垢や古い角質となって剥がれ落ちていくまでのサイクルのこと。皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」に分かれていて、ターンオーバーは表皮で行われます。
表皮の一番下にある「基底層」で作られた「基底細胞」が細胞分裂を起こし、肌を守る「角層細胞」へと成長。細胞は絶えず生まれるため古い細胞がどんどん上に押し上げられ、「角質層」に留まれなくなった角層細胞はやがて「垢」として剥がれ落ちていくのです。
細胞が生まれ変わるまでには理想的な周期がありますが、間違ったスキンケアや不健康な生活習慣で日数が乱れはじめます。
ターンオーバーが乱れると、くすみやシミ、乾燥などさまざまな肌のトラブルや不調を引き起こしてしまうんです。
【年代別】ターンオーバーの周期の目安
ターンオーバーは年齢とともに周期が長くなっていきます。日数の目安はこちら!
20代 | 約28日【理想的!】 |
30代 | 約40日 |
40代 | 約45日 |
50代 | 約55日 |
25歳ぐらいまでは、理想的な28日周期でターンオーバーが行われます。30代になると急激に遅くなり、40〜50代ではさらに生まれ変わりに必要な日数が増えていきます。
年齢を重ねるとニキビ跡が治りにくかったり、シミや肌のくすみが肌に出やすかったりするなど、肌悩みが多くなる原因のひとつがターンオーバーの遅れ。エイジングケアに大きく関係しています。
必ずしも20代が28日周期で40代が45日周期ではありません。不規則な生活を送っていればターンオーバーは乱れ、逆にしっかりとケアできていれば加齢に抗うことはできます。
ターンオーバーが正常な肌と乱れた肌の違いって? どんなトラブルが起きる?
「私の肌、ターンオーバーは正常なの? 遅れているの?」と、判断できない人も多いはず。正常・遅い・早い肌の特徴や乱れる原因を知り、日頃のスキンケアの参考にしてみましょう。
ターンオーバーが正常な肌の特徴
ターンオーバーの周期が整っていると、バリア機能もしっかりと働いていて肌の調子がいい状態が続きます。肌はうるおっていて透明感があり、キメなども整っている。ふっくらとやわらかくしなやかな理想的な肌です。
ターンオーバーが遅い肌の特徴
肌の生まれ変わりが遅いのでメラニンが排出しづらく、ニキビ跡やシミができやすい傾向に。また、古い角質が残ることで角質肥厚となり、くすみやごわつき、肌荒れを引き起こします。
ターンオーバーが遅れている肌の見分け方
下記の肌状態、毎日のスキンケア習慣、生活習慣で当てはまる項目が多ければ、肌のターンオーバーが遅れている可能性が高いです。チェックしてみましょう!
【肌状態】
- 肌がごわつく
- 透明感がなくくすんでいる
- 肌トラブルが起きやすい
- ニキビ跡が治りにくい
- シミができやすい
【スキンケア】
- 角質ケアをしていない
- 保湿は化粧水だけ
- 紫外線対策をしていない
【生活習慣】
- 良質な睡眠が取れていない
- 不摂生な食生活を送っている
- ストレスが溜まっている
- タバコを吸っている
- 運動不足
ターンオーバーが早すぎる肌
ターンオーバーが早くなりすぎると肌表面に未成熟な角質層が露出し、肌のバリア機能が損なわれます。水分を充分に保てなかったり、些細な外的刺激が大きなダメージになり肌が荒れてしまいます。
大抵の場合は、頻繁な角質ケアによる角質層の減りが原因。肌のターンオーバーが早くなりすぎてかゆみやフケを引き起こす「脂漏性皮膚炎」など病気の場合も。
ターンオーバーが早すぎる肌の見分け方
下記の肌状態、毎日のスキンケア習慣で当てはまる項目が多い場合は、肌のターンオーバーが早すぎるかもしれません。チェックしてみてください!
【肌状態】
- 肌がつっぱる感じがする
- 乾燥しやすい
- 赤みが出やすい
- ニキビができやすい
- 痛みやひりつきがある
- 皮脂分泌が多い
【スキンケア】
- 角質ケアを頻繁にしている
- いろいろな成分のスキンケアを一度に試している
- ゴシゴシ洗いなど肌に過度な摩擦をかけている
このように、肌のターンオーバーは遅すぎるのも早すぎるのも肌トラブルの元になってしまいます。理想的なターンオーバーを目指すために、必要なケアや生活習慣を学んでいきましょう。
目指せ肌のターンオーバー正常化! 改善方法3選
理想的な肌のターンオーバーを目指すには、正しいスキンケアや生活習慣が大切です。取り入れられるケアから少しずつ試してみましょう。
CARE① 肌質に合わせた保湿と洗顔&角質ケア
スキンケアは、肌質に合わせた保湿と定期的な角質ケアが大切です。乾燥肌、脂性肌、混合肌など肌質や肌の部位に合わせた適切なケアを行いましょう!
自分の肌質が分からないという方は、まずこちらの肌質診断をやってみてください。
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【肌タイプ診断】季節・年齢で変わる“今の肌質”にぴったりなスキンケアを知ろう![乾燥・オイリー・混合・普通]
洗顔&角質ケア
洗顔は朝晩に行うのが◎ 洗顔料をよく泡立てて、やさしく丁寧に汚れを落としましょう。また、定期的に角質ケアもしてくださいね。肌の様子を見ながら脂性肌なら週に1度程度、角質ケアをしましょう。ホットタオルやお風呂で肌の血流を良くするのもオススメです。
- NGケア
洗わなさすぎ&洗いすぎなど、肌に負担をかける洗顔は避けましょう。また、過度な角質ケアはターンオーバーを早めすぎるので気をつけてください。
最近ではさまざまなアイテムが登場していることもあり、自己流のスキンケアで肌トラブルを起こしている人が非常に多いです。定期的な角質ケアも肌状態が悪いときは控えたりと、攻めと守りのケアを使い分けるのが大切です。
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【医師監修】自己流洗顔は要注意!正しい洗顔方法とNG行動まとめ
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乾燥肌さん、混合肌さんのスキンケア
乾燥肌さんは、日中のスキンケアは化粧水+乳液、乾燥しやすい部分にクリームを追加するのがオススメです。夜は、化粧水とクリームのスキンケアをベースに、年齢に応じて美容液を取り入れましょう。
混合肌さんは、乾燥しやすい頬や目&口元はしっかり保湿ケア、テカりやすいTゾーンはさっぱりめの保湿にするなど部位ごとにスキンケアを分けられるとベストです。
- 乾燥肌さん、混合肌さんNGケア
肌トラブルが多いからと、肌断食など塗らないスキンケアを試すのは避けましょう。
普通肌さんのスキンケア
普通肌さんは、基本的には昼夜ともに化粧水+乳液でOK。30代以降は美容液など肌悩みに合わせたアイテムをプラスし、乾燥しやすい部分にクリームを足してみてください。
- 普通肌さんNGケア
せっかく肌のポテンシャルが高いので、やりすぎスキンケアには気をつけましょう。オイリーなアイテムは脂性肌の原因になります。
脂性肌さんのスキンケア
脂性肌さんは、昼夜ともに化粧水+乳液でさっぱりめのスキンケアを。肌の自発的なうるおいを活かすのがいいでしょう。
- 脂性肌さんNGケア
塗りすぎスキンケアが最もNG! クリームを使いたい人は、Tゾーンを避けたり乾燥しやすい季節だけ使うなど、肌が求めているケアを見極めてみてください。
肌は何かを吸収する臓器ではなく、老廃物を排泄する臓器です。皮膚のターンオーバーを整え、排出を邪魔するようなスキンケアや生活習慣を改善することが重要です。うるおいや皮脂分泌は最大限肌のポテンシャルを活かし、外からのケアはサポートしてあげるぐらいがいいでしょう。
シンプルなスキンケアをベースに、ビタミンA(レチノール等)やトレチノイン、ビタミンC誘導体など、肌が求めている成分を選ぶのが◎
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秋冬はスキンケアも衣替え♡ 【肌質別】秋冬向け保湿ケアで乾燥対策はじめよう!
編集部オススメアイテム
うるおい成分を余すことなく肌に届け維持する化粧水
シープインモイスチャライジングローション
4,400円
ディープモイスチャー成分※1がすみずみまで浸透※2。うるおい成分を余すことなく肌に届け維持します。濃密なうるおいで満たし、キメの整ったみずみずしい肌へ導きます。※1 シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(保湿成分)
うるおいを角質層のすみずみへ巡らせ閉じ込める乳液
キープインモイスチャライジングミルク 100mL
4,950円
ナチュラルアクティブ成分※1が肌にうるおいを与え、しっかり閉じ込める乳液。
うるおいヴェールで肌をやさしく包み込み、ふっくらハリのある肌へ導きます。※1イワベンケイ根エキス、ケーパー果実エキス、クロミグワ葉エキス
CARE② 睡眠&運動&食生活に気をつけ、正しい生活習慣に
肌のターンオーバーと生活習慣は切っても切り離せない関係です。正しい生活習慣が理想的な肌を作ります! 肌にも心にもハッピーな生活を心がけましょう。
睡眠
ぐっすりと寝られる良質な睡眠を心がけて。寝る前に身体を温めたり、1時間前から部屋を暗くしてブルーライトを浴びないようにしましょう。
- NGケア
睡眠を長く取るに越したことはありませんが、早く寝ようとしすぎてストレスが溜まるのであれば逆効果。まずは、睡眠の質を高めることからチャレンジしてみてくださいね。
ストレスは血管を収縮させるので、血流が悪くなりターンオーバーの乱れを引き起こします。
男性ホルモンの分泌を促して皮脂量が増えたりとマイナスばかりなので、睡眠だけでなく日頃からしっかりとストレスを発散するのは肌にとっても大切です。
質の良い睡眠を取る方法はコチラの記事で紹介しています! チェックしてみてくださいね。
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よく寝る人は美肌って本当? 睡眠と美容の関係を大解剖! “いい睡眠”のための5つのポイントもご紹介♡
運動
身体を動かすと血流が良くなり、ターンオーバーが促進されます。幸せホルモンの活性化やストレスホルモンを抑制する効果も期待できます。また「汗」「尿」「便」といった老廃物の排出を促してくれるメリットも。
目標は、毎日スクワットを50回! ぜひ習慣に取り入れてみましょう。
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食生活
バランスよく栄養を摂るのがとても大切です。特に納豆や豆腐などの植物性タンパク質やレバー・豚肉などのビタミンBが◎
和食に使われている食材には良質なタンパク質が多く含まれているのでオススメです。
- NGケア
お酒は適量であれば問題ないですが、大量に飲むとむくみや乾燥肌などさまざまな問題を引き起こしターンオーバーの乱れにつながるので要注意。
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CARE③ 1年中毎日しっかり紫外線対策
朝に日焼け止めを塗ったら、2〜3時間おきの塗り直しが必須。室内にも紫外線は届いているので、外出しなくてもしっかりと紫外線対策をしましょう。
- NGケア
紫外線を浴びると肌が乾燥し、角質が厚くなってしまうので要注意です。
紫外線対策や効果的な美白ケアについてはコチラの記事も参考にしてみてください!
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肌質や生活習慣は人それぞれなので、自分の肌荒れやターンオーバーの乱れの原因が何なのかを判断するのは難しいです。
適切なスキンケアや正しい生活習慣を心がけるのはもちろん大切ですが、もしお困りごとがあれば自分だけで解決しようとせず、皮膚科を受診してくださいね。
自分に合ったスキンケアと正しい生活習慣でターンオーバーが整った健康美肌を目指そう!
肌のターンオーバーは早すぎも遅すぎもNG。理想的な肌のターンオーバーにするには、やりすぎないスキンケアと健康的な生活習慣でバランスを整えていくことが大切です。
肌としっかり向き合って、自分に合ったケアをコツコツ続けていけばきっと自信を持てる肌になれるはず。ぜひ、参考にしてみてくださいね♡
イラスト/村澤綾香
構成・文/vivace