背中ニキビの原因リスト&対策3STEP
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ずっとブツブツが気になっているけど、あまり見られないし、自分でも見えないから放置している背中ニキビ…。「でも、背中がキレイなら後ろがばっくり開いたファッションや、水着なんかも自信を持って着られるのになぁ」なんて、思ったことない?
今回は、背中ニキビの原因&背中ニキビができやすくなるNG習慣、簡単にできる予防策を皮膚科医の神島輪先生に教えてもらったよ。できることから取り入れて、今年こそは“魅せる背中”を目指そう!
目次
東京女子医科大学卒業後、同大学の皮膚科に入局。現在は一般診療だけでなく美容診療にも携わり、水道橋ひふ科クリニックの院長として勤務。
見た目や原因はさまざま! 背中ニキビの特徴
背中ニキビは、年齢や性別にかかわらずできるニキビ。プツプツと小さく湿疹のようにできるものや、大きくぷっくりと炎症を起こすものまで症状はさまざま。
背中なので視界に入らず、気づきにくいのがやっかいなところ…。ふと背中を見るといつの間にかできていて炎症が進んでしまっていた、なんて経験がある人も多いのでは?
なんで背中にニキビができやすいの?
背中は、皮脂を分泌する皮脂腺が多いので、汚れや皮脂が毛穴に詰まりやすく、ニキビができやすい部位。
背中ニキビができる原因には、食生活やストレス、衣服や入浴などの生活習慣が大きく関係しています。根本を改善しないと繰り返しできてしまい、ニキビ跡になる可能性も高まります。
背中だけでなく、胸やお尻も皮脂腺が多くニキビができやすいので、同じく注意が必要です。
顔とは違う? 背中ニキビにつながる菌の種類
背中ニキビには、いろいろな種類があるって知ってた? 大きく分けて、顔と同じ「アクネ菌」が原因のものと「マラセチア菌」や「黄色ブドウ球菌&表皮ブドウ球菌」が炎症を起こすニキビがあるよ。
それぞれの菌別に、ニキビ(炎症)ができるメカニズムを押さえておこう。
アクネ菌が原因のニキビ【ニキビ】
皮脂や角質で詰まった毛穴のなかで、アクネ菌が増えて炎症を起こします。
何も対処せずに症状が進行すれば、 白ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビと悪化していくよ。
マラセチア菌が原因のニキビ【マラセチア毛包炎】
マラセチア菌は人や動物の皮膚に存在する常在菌の1つで、普段は悪い影響を及ぼすことはありません。しかし、増殖するとマラセチア毛包炎というニキビに似た炎症を起こします。皮脂が多く、高温多湿の環境を好みます。
大きさが均等に揃った小さなプツプツが、広範囲で見られるような炎症が多め。
黄色ブドウ球菌&表皮ブドウ球菌が原因のニキビ【毛包炎】
黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌も肌表面にいる菌で、いつもは悪さをしないけど、小さな傷から肌に入り込んで感染を起こしてしまうよ。
膿を含んだニキビができて、赤みや軽い痛みを伴う場合も。傷口からの菌の侵入が原因なので、狭い範囲でピンポイントにできることが多いです。
どの菌が原因のニキビかを自分で判断するのは難しいです。炎症がひどくなる前に、早めに皮膚科を受診しましょう。
背中ニキビの原因菌や種類はいろいろあるけど、ニキビができやすい肌環境は同じ。続いて、背中ニキビを引き起こすNG習慣を見ていこう。
意外とやりがち!? 背中ニキビを引き起こす原因チェックリスト
背中ニキビの原因は日常にたくさん隠れていて、知らないうちにニキビが繰り返しできる悪習慣になってしまっていることも多いんです。
まずは、意外とやってしまっている背中ニキビにつながる悪習慣をチェック!
背中ニキビを引き起こす原因になる悪習慣
汗をかいても自然乾燥
背中ニキビがあると気になって触ってしまう
身体を洗った後にシャンプー・トリートメントしている
お風呂はシャワーだけで済ます
特に背中の角質ケアはしていない
ボディ(背中)の保湿は滅多にしない
バスタオルを洗わず長期間使っている
古いバスタオルを使っている
パジャマやシーツを洗わず長期間使っている
肌着を毎日取り替えていない
野菜不足が続いている
揚げ物、スナック菓子をよく食べる
常に睡眠不足
背中をカミソリなどで頻繁に自己処理している
「結構やっちゃってる…」とドキッとした人も多いのでは?
背中ニキビを引き起こす3大原因には、
- 肌を清潔にできていない
- 角質ケアや保湿ケアができていない
- 生活習慣やメンタルが乱れている
が挙げられます。
原因が分かったら、次の「背中ニキビの予防法・改善方法」でつるつる背中のつくり方を学んでいこう!
背中ニキビの予防法・改善方法
背中ニキビを予防・改善するために日常生活でやるべきことをまとめたよ。できることから取り入れて、背中ニキビができにくいボディを目指そう!
① 背中を清潔に保つ
皮脂腺が多く、洗いづらい背中は皮脂が溜まりやすい部位。また、面積が広く蒸れやすい場所なので、皮脂や高温多湿を好む菌たちが繁殖しやすいんです。まずは、肌を清潔に保とう!
汗をかいたらすぐに拭く、もしくは着替える
汗をかいたまま放置すると、雑菌が繁殖して背中ニキビの原因になります。夏場や運動した後は汗をかいたまま放置せず、すぐに清潔なタオルで拭くか、新しい下着に着替えてね。
シャンプー&コンディショナーはしっかり洗い流す
シャンプー&コンディショナーの洗い残しも、背中ニキビの原因に。洗い残しを防ぐためには、身体を洗う順番が大切です! 髪のシャンプー&コンディショナー→身体の順番で洗えば、油分が背中に残りにくいのでオススメです。
髪を洗うときは、背中にシャンプーやコンディショナーなどが流れすぎないように、髪を横や前に流してみましょう。また、顔や身体を洗っているときは髪を結び、背中に髪が付かないように工夫するのも対策のひとつです。
毎日お風呂に入る
湯船に浸かるのが、背中ニキビ予防には◎ 温かいお湯に浸かると汚れが落ちやすくなり、シャンプーやボディソープの洗い残しを防げたりするよ。
疲れたからとメイクだけ落として翌日お風呂に入るのはNG! 寝ている間の背中が雑菌だらけになってしまうので、汚れはその日のうちに落とそう。
編集部Recommend! 背中ニキビケアにオススメのアイテム
- ミノン全身シャンプー さらっとタイプ/1,540円(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア
乾燥だけでなく、皮脂やニキビが気になる人でも使えるボディシャンプー。赤ちゃんもOKな低刺激性なので、敏感になった肌でも安心して使える◎【医薬部外品】
パジャマやシーツはこまめに替える
人間は、寝ているときにたくさん汗をかくので、パジャマやシーツが雑菌の温床になっていることが…。定期的にパジャマとシーツは取り替えよう。
吸水性・通気性のいい服を着る(綿100%がオススメ!)
特に夏場は、吸水性や通気性のいい素材を選んで、服の中が蒸れないようにするのもオススメ。肌へのやさしさを考えて、できるだけ化学繊維や肌当たりが悪い素材は避けて、綿100%のものを選ぼう。
② 背中の保湿ケア・角質ケアを行う
背中ニキビ対策には、すこやかな肌状態をキープすることも大事。そのために、保湿ケア&角質ケアはマスト!
しっかり保湿する
背中にニキビができる=オイリーというのは大きな誤解! 肌が乾燥に耐えられず、過剰に皮脂を分泌してニキビになることもあるので、しっかり保湿を心がけてね。
身体が硬くて背中に手が届かないという人は、スプレータイプの保湿ミストがオススメ。
編集部Recommend! 背中ニキビケアにオススメのアイテム
くり返すニキビを予防し、肌環境も整える高機能薬用ローション
ミュゼコスメ 薬用アクネケアミスト 150mL【医薬部外品】
3,300円
Wの有効成分※1が背中やデコルテのニキビを予防し、肌荒れを防ぎます。
●背中やデコルテのニキビを予防し、肌荒れを防ぐ成分を配合
●肌環境を整える植物由来成分91%※2配合
●こだわりの美容保湿成分でうるおいを与え、脱毛効果※3の出やすい肌へ
●逆さでも噴霧できるスプレーボトルで背中にも使いやすい
●リラックス感を与える爽やかなハーバルベルガモットの香り
ノンコメドジェニックテスト済み※4
※1 イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウム
※2 水を含む
※3 保湿による
※4 すべての方にコメド(ニキビのもと)ができないわけではございません。
- ForBack 背中つるつる薬用ジェルミスト/715円/ペリカン石鹸
ニキビや肌荒れを防ぐ成分が配合された背中用のボディローション。スプレータイプでミスト状にジェルが出てくるので、手の届きにくい背中もケアしやすいのがうれしい♩
- 背中うるおし愛されシート 11枚/1,100円/株式会社ボックスグループ
背中全体に使える特大サイズで、角質ケアをしながらしっかり保湿ができるシートパック。たっぷり保湿成分が含まれているので、背中だけでなく腕や首に使えるのもうれしい!
定期的にボディスクラブなどで角質ケアする
古い角質が溜まると毛穴詰まりの原因になるので、肌が落ち着いているときは、定期的にボディスクラブで角質ケアをするのも◎
ニキビがひどい時期にスクラブを使うと肌状態によっては悪化してしまうこともあるので、炎症が起きているときはスクラブの使用は控えよう。
編集部Recommend! 背中ニキビケアにオススメのアイテム
4種のスクラブが古い角質や毛穴汚れをオフ
スムーススキンコントロール ボディスクラブ 200g
3,300円
4種のスクラブ※が毛穴汚れを絡め取りザラつきをオフ。
ヒアルロン酸やミュゼ独自の保湿美容成分「ミュフラ」配合で使い続けるほどもっちり肌へ。
埋もれ毛やザラツキが気になる、ひじ、ひざ。かかとにオススメです。
気分もリフレッシュできる、フローラルフルーティの香り。
※セルロース、グルコマンナン、アロエベラ葉、炭酸水素Na(すべて皮膚コンディショニング剤)
- パワーマスク SP 315g/2,960円/LUSH
顔にも身体にも使えるナチュラルなスクラブ入りマスク。自然由来の材料を配合し、古い角質や余分な皮脂汚れを吸着してくれるので、お肌にやさしいスクラブ♡
③ 心身ともにヘルシーな生活習慣を心がける
背中ニキビの根本解決には、生活習慣の見直しも大切!メンタルが揺らいでしまったり、時期によっては忙しくて難しいこともあるかもだけど、できるだけ継続できるように心がけてみよう。
バランスのいい食生活を心がける
コンビニ飯や外食が多いと、揚げ物や炭水化物に偏った食生活になりがち。栄養不足は肌のターンオーバーが乱れたり、肌表面のバリア機能が低下して、毛穴トラブルを引き起こすよ。
野菜・肉・魚・炭水化物など、バランスのいい食事を心がけよう!
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甘いもの・揚げ物・パンが無性に食べたくなるのは栄養不足のせい!? 本当に食べるべきものはコレだ!【食べ過ぎ防止】
ストレスをできるだけ溜めない
ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れ、皮脂腺の働きが活発になりニキビの原因に。ストレスを感じたら、自分なりのリラックス&リフレッシュ法を実践できるようにしてみよう。
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ストレスでニキビができるって本当!?美肌を取り戻すケア方法5選【専門家監修】
しっかりと睡眠を取る
睡眠不足も肌の大敵! 肌のゴールデンタイムといわれる22時〜2時は寝られるのが◎。毎日起きる時間を一定にし、朝の光を浴びるのも大切です。また、カフェインは午後3時以降摂らないようにするのもオススメです。
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よく寝る人は美肌って本当? 睡眠と美容の関係を大解剖! “いい睡眠”のための5つのポイントもご紹介♡
④ 背中の脱毛もニキビ対策に◎
背中を脱毛するのも、ニキビ対策にオススメです。理由をいくつかご紹介するよ。
自己処理の頻度を減らせる
カミソリなどで背中のムダ毛を処理すると、肌ダメージが蓄積したり、刃で肌を傷つけて雑菌が入り込む可能性が。肌に極力刺激を与えないために、脱毛でムダ毛をなくすのもオススメです。
毛穴詰まりの軽減に
想像以上に、毛には皮脂や汚れが付着しやすいんです。毛を取り除くことで毛穴の詰まりを減らし、ニキビを予防するのも◎
清潔さをキープしやすくなる
毛がなくなれば汗や汚れを洗い流しやすくなるので、肌をより清潔に保てます。ムダ毛とニキビが気にならない肌になれれば、背中の肌見せファッションや水着も自信を持って楽しめちゃう♡
⑤ 背中ニキビやニキビ跡がひどい人は皮膚科医に相談する
何度もニキビを繰り返したり、炎症がひどい人は、自力で治そうとせずに病院で症状に合った薬を処方してもらおう。
すぐに治したいのであれば、やはり病院に行くのが一番です。
生活習慣・体質・清潔さなど、原因によってニキビの種類が違うので、医師の診察を受ければあなたの背中ニキビに合った薬を処方してもらえますよ。
角質が原因の場合は、ニキビを傷つけないで角栓を除去できる薬を処方してもらえる場合も。
背中ニキビの疑問Q&A
QUESTION① オイリー肌の人のほうが背中ニキビができやすい?
背中がオイリー肌の人は、やはりできやすい傾向にあると思います。ただ、必ずしも顔がオイリー肌だから背中も皮脂分泌が多いわけではないですよ。
QUESTION② 背中に手が届かないので、タオルで洗ってもいい?
肌にやさしいものであれば大丈夫です。ナイロンなどの化学繊維は避けて、肌に使用しても大丈夫と謳ってるアイテムを使うようにしましょう。
正しい背中ニキビケアでピカピカ背中を目指そう!
背中ニキビも顔と同じで清潔さを保ち、保湿をしっかりとするのが大切です! 隠れている部分だからこそ、雑菌が繁殖しやすくニキビを引き起こしていることもあるので、お風呂に入る前にこまめに鏡でチェックして、背中ケアも意識しててみて♩
角質ケア、保湿ケアなどニキビ対策をしっかりとして、キレイな背中で肌見せファッションを楽しもう♡
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第一三共ヘルスケアお客様相談室/ペリカン石鹸/ボックスグループ/ミュゼコスメ/ラッシュジャパン
イラスト/香川尚子
構成・文/vivace