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ヘアブラシは悩み別に使い分けるべし!種類&選び方まとめ【毛髪診断士監修】

ヘアブラシは悩み別に使い分けるべし!種類&選び方まとめ【毛髪診断士監修】

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髪を整えるのに、毎日欠かせないヘアブラシ。ブラシの形状や毛質っていろいろあるけど、それぞれどういう目的・効果があって、どう使い分ければいいのか、意外と知らないよね。

そこで今回は、毛髪の専門家である齊藤あきさんに、ブラシの種類とお悩み別の選び方を教えてもらったよ。それぞれのブラシの効果的な使い方も伝授するので、最後までチェックしてね♡

美容師・毛髪診断士・美養研究家・齊藤あきさん
美容師・毛髪診断士・美養研究家・齊藤あきさん

美容師・毛髪診断士・美養研究家。美肌・美髪専門店「ティナロッサ」代表。東洋医学やアロマテラピーなど豊富な知識を取り入れ、内側と外側から美肌・美髪を育む「内外美養」を提唱。
一人ひとりに合わせたパーソナルビューティーを得意とし、延べ5万人以上もの施術を行う。化粧品の開発やプロデュース、TV・雑誌の出演、講師など多方面でも活躍中。

ヘアブラシによるうれしい美容効果3つ

ヘアブラシには乱れた髪を整える目的以外にも、うれしい美容効果があるって知ってた? 主な3つの美容効果を紹介するよ。

効果① 髪や頭皮の汚れを落とす

目でははっきり見えなくても、1日の終わりには髪にホコリなどの汚れが積み重なっているよ。シャンプー前にブラッシングすることで、髪や頭皮の汚れ、フケなどを落としてくれるんです。

シャンプー前のブラッシングで大まかな汚れが取り除かれ、シャンプーの泡立ちや洗浄力がアップしますよ。

効果② 頭皮の血行促進【育毛・くすみ改善・リフトアップ】

頭皮に刺激を与えることで、血行促進育毛効果が期待できます。頭皮の血流を良くすると、くすみ改善顔のリフトアップにも!

生え際からつむじに向かってブラッシングし、リフトアップを意識しながら頭皮をほぐしましょう♪

効果③ 髪にツヤを出す

ブラッシングによって、油分を髪にいきわたらせることができるよ。頭皮の皮脂でキューティクルをコーティングすることで、ツヤのあるまとまりの良い髪に。

ヘアブラシってどんな種類があるの? 用途別に特徴&使い方をご紹介

ヘアブラシにはさまざまな種類があるので、日常生活のシーンによって、複数のブラシを使い分けるのがオススメ。どんな種類があるのか、用途別に特徴と使い方を紹介するよ。

大きく分けて、朝のスタイリング用髪を整えツヤを出す用、夜のマッサージ用と、最低でも3種類あると便利です。

朝のスタイリング用ブラシ

ドライヤーでブローするときに使えば、髪のうねりクセを取ってくれます。ブラシによって、髪の広がりを抑えたり、ペタンコ髪にボリュームを出してくれたりも。

ハーフブラシ(デンマンブラシ)【髪のうねりやクセを取り、毛先をまとめる】

ハーフブラシは、髪を整えるのに一般的なブラシ。デンマン社が作った形のブラシなので、「デンマンブラシ」とも呼ばれます。基本はシリコン製またはナイロン製。

引っ掛かりが良いので、ブラシを髪の内側に入れて引っ張りながらドライヤーでブローすることで、クセをしっかりと伸ばせるよ。
髪のボリュームを抑えたり、広がった毛先を整えられ、髪の長さに関係なく使えて便利。

スケルトンブラシ【ボリュームアップ、絡まりをほどく】

スケルトンブラシはピンに隙間があり、風が通る構造のナイロンブラシ。100円ショップなどでも売っていて、手頃な価格で手に入ります。

さっと髪を梳かしたいときはもちろん、ブローにも使えます。下から梳かすことでふんわりと仕上がるため、ショートヘアの人や毛のボリュームが少ない人に向いているよ。濡れた髪をさっと乾かしたいときにもオススメ。

ロールブラシ【髪のうねりやクセを取り、スタイリングする】

360度に毛がついている獣毛でできたブラシ。なかにはナイロンと獣毛をミックスしているものも。

伸ばしたい部分の内側にブラシをいれて、毛先に向かって動かしながらブローします。クセを伸ばしながら根元をブローすれば、ふんわりヘアに。

髪をキレイに整えるブラシ

スタイリングの最後や日中など、さまざまなタイミングで使えます。髪の絡まりをやさしくほぐしてサラサラにしたり、髪にツヤを出してくれたりも。

獣毛ブラシ【パサつきケア、ツヤを出す】

獣毛ブラシは、猪や豚などの動物の毛を使ったヘアブラシ 。髪のパサつきを抑えたり、ツヤを出したいときにぴったりです。美髪をキープしたい人や、ロングヘアの人に向いているよ。

卵型ブラシ【持ち運びに便利】

コンパクトで、持ち運びやすいサイズのブラシ。異なる高さのピンが配置され、摩擦が起きにくく、髪をサラサラに整えてくれます。

髪にツヤを出したりサラサラに整えるブラシは、どんなタイミングで使ってもOK。コンパクトなサイズのものがあると、外出先でも使えて便利です。

編集部オススメブラシ

絡まった髪も、スルンと梳かす卵型ブラシ

TANGLE TEEZER コンパクトスタイラー ローズゴールド

TANGLE TEEZER コンパクトスタイラー ローズゴールド

TANGLE TEEZER コンパクトスタイラー ローズゴールド

ブラシの毛先部分をほこりなどから守るカバー付きで、ハンドバッグにそのまま入れても安心。
コンパクトでスタイリッシュなデザインで、いつもどこでもサッときれいな髪をキープ。

夜のマッサージ用ブラシ

シャンプー前にブラッシングすることで、髪や頭皮の汚れをオフ。頭皮の血行促進効果リフトアップ効果も期待できます。

クッションブラシ【マルチに活躍】

面が小さく丸みを帯びていて、台座がラバー製でクッション性のあるブラシ。ピンの間隔が狭く、密集しています。ナイロン獣毛ミックス竹ピンのものがあるよ。

ブロー頭皮マッサージドライヤーで乾かすときなど、さまざまな用途で使えて便利。どれか1個だけ選ぶとしたらクッションブラシがオススメです。

パドルブラシ【頭皮マッサージ、絡まりをほどく】

クッションブラシよりも面が広く、ピンの間隔も広いブラシ。空気穴が開いていることによって、クッション性もあり、ピンの肌当たりがいいので頭皮を程よく刺激してくれます。髪の絡まりを簡単にほぐすときにも使えます。

マッサージには、竹ピンのクッションブラシまたはパドルブラシがオススメ。毛先の丸い部分が大きかったり、肌当たりがやさしく、頭皮を刺激してくれるものを選んでくださいね。

毛質別の特徴やメリット

特徴 向いている髪質 メリット デメリット
豚毛 やわらかい ・髪の毛が細い人
・絡まりやすい人
・猫っ毛の人
・頭皮への肌当たりがいい
・天然の油分や水分が含まれる
・ツヤが出る
・キューティクルを整える
・こまめなお手入れが必要
・濡らせない
・劣化が早い
・汚れがつきやすい
猪毛 硬い ・毛量が多い人
・剛毛の人
・太い髪でもしっかりとブラッシングできる
・天然の油分や水分が含まれる
・ツヤが出る
・キューティクルを整える 
・こまめなお手入れが必要
・濡らせない
・劣化が早い
・汚れがつきやすい
・硬くて頭皮に当たると痛い
・毛が細い人は絡まりやすい
ナイロン 硬い ・軟毛の人から剛毛の人まで ・濡らしてもOK
・比較的熱にも強い
・ブローに向いている
・手頃な値段で手に入る
・静電気が起きやすい
肌当たりがやさしい ・ハリやコシ不足の人
・頭皮がデリケートな人
・静電気が起きない
・頭皮マッサージに向いている
・濡らせない
・スタイリングには向かない

獣毛や竹などの天然素材は髪や頭皮にやさしいですが、水に濡らせないためブラシのお手入れが少し難しく、注意が必要です。

ナイロンブラシは水で洗えますが、静電気が起きやすいという難点も。乾燥しやすい冬は、髪に水を少しつけてから梳かすとGOOD。

【お悩み別】 ヘアブラシの選び方

ヘアブラシの種類によって、それぞれ長所が違います。髪質やお悩み別のヘアブラシの選び方をご紹介するので、参考にしてみて。 自分の髪質が分からない人は下の記事でチェック!

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クセやうねりのあるパサつきヘアには…【獣毛ブラシ】

パサつきヘアの場合、水分も油分も足りていません。頭皮の皮脂を髪の毛にいきわたらせ、ツヤを出してくれる獣毛ブラシを選んで。髪が細くて少ない場合は豚毛、髪が太くて量が多い場合は猪毛がオススメ。

ゴワつきのある広がりヘアには…【猪毛のロールブラシまたはデンマンブラシ】

剛毛で毛が多い場合、ボリュームを抑えてくれる硬い素材が◎ 猪毛のロールブラシデンマンブラシナイロン毛と猪毛がミックスされたクッションブラシなら、広がった髪をしっかりと梳かせます。

ボリューム・ハリコシ不足ヘアには…【スケルトンブラシまたは豚毛のロールブラシ】

ボリュームやハリ・コシがないヘアには、スケルトンブラシロールブラシがぴったり。髪が細い人は、絡まりにくい豚毛のものが良いです。

スケルトンブラシはかき上げるように、ロールブラシは髪の根元にを当ててブローすれば、ふんわりとした仕上がりに。ハリ・コシがない場合は頭皮の老化も考えられるので、パドルブラシ竹ピンブラシでブラッシングして頭皮をケアしましょう。

枝毛・切れ毛があるダメージヘアには…【天然素材のブラシまたはスケルトンブラシ】

枝毛・切れ毛がある場合、摩擦や静電気などのダメージが起きにくい天然素材のブラシを選んで。竹のパドルブラシや、ツヤを与えてくれる獣毛でできたクッションブラシがオススメ。

ナイロン製を使う場合は、摩擦に気をつけながら、スケルトンブラシでやさしくブラッシングしてね。

ロングヘアには…【ハーフブラシまたは大きめのブラシ】

ロングヘアの場合は、ハーフブラシロールブラシを選べばしっかりと髪をキャッチして梳かせます。面積が大きく、ピンの数が多いものだと一気に梳かせて時短に。ロールブラシは直径が太めのものが使いやすくて◎

ショートヘアには…【スケルトンブラシまたは小さめのブラシ】

ショートヘアの場合は、スケルトンブラシまたは細めのロールブラシがオススメ。面が小さいほうが小回りがきいて使いやすいよ。

髪質やお悩みだけでなく、髪の毛の長さによっても、適切なブラシが変わります。サイズに大小がある場合は、髪の長さに合わせた大きさのものを選んでくださいね。

ヘアブラシを使うときの注意点

髪の毛や汚れはこまめに取る

毎日ヘアブラシを使っていると、髪の毛や角質、整髪料などの汚れが蓄積されてしまいます。お手入れをしないで放っておくと、イヤなニオイが頭についたり頭皮に炎症が起きる可能性も。

獣毛ブラシ竹製ブラシはデリケートなので、お手入れの際に濡らさないように注意。ブラシ専用クリーナーや歯ブラシ、つまようじを使って週1回は髪の毛やホコリを取りましょう。

ナイロン製の場合は、月に1回は洗った方がベター。水を張った洗面器にシャンプーを入れ、しばらく浸けてからよくすすぎ、しっかり水滴をとってブラシを下にして陰干しを。

ブラシのお手入れ方法はメーカーの説明書に記載されているので、よく読んでその通りにお手入れしましょう。

ブラシが古くなったら買い換える

ブラシのピンや毛が抜けやすくなったり、さまざまな方向に向いてしまったら劣化している証拠。ピンが曲がったり折れていると、目に見えない細かい傷がついていることが多く、髪が傷ついてしまいます。少しでも不具合が出てきたら、買い替えを検討してみて。

使う頻度によりますが、毎日ブラシを使う場合は、1年に1回くらいが買い替えどきの目安です。きちんとお手入れすれば、もっと長く使えますよ。

ブラッシングは毛先から順番に

ミディアムからロングの人は髪が絡まりやすいので、必ず毛先の方からほぐしはじめ、徐々に上から全体をブラッシングしてね。あまりにも絡まっているときは指でほぐしたり、目の粗いパドルブラシを使ってもOK。

おでこの髪の生え際からつむじに向かって頭皮をブラッシングすれば、血行が良くなってリフトアップ効果も期待できるよ。

髪の生え際は汚れがたまりやすく、血流も滞りがち。のちのち白髪が出てきやすい部分なので、特に刺激するのを心がけて。

パーマをしていてもブラッシングは必須

パーマをかけている髪に細かいブラシを使うと、絡まったりパーマが落ちてしまいます。とはいえ、ブラッシングしないと汚れがたまりやすく、頭皮もコリ固まってしまうのでNG。

ピンの密度が低いスケルトンブラシ竹ピンブラシで、髪をさっとほぐしつつ頭皮もマッサージしよう。

自分の髪質やお悩みに合ったブラシ選びが大切。ブラッシングを習慣にして美髪に♡

ブラッシングには、うれしい美髪効果がたくさん♪ 自分の髪質やお悩みに合ったブラシを選んで、サラツヤ髪を手に入れちゃお〜!

構成・文/vivace

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