Tゾーンはベタつくのに頬や目元、口周りはカサつく混合肌。体質だから仕方ないって思っている人も多いのでは？ 実は、日常生活で何気なくしている行動が、混合肌を悪化させている原因かもしれないんだって…！

今回は、皮膚科医のコッツフォード先生に、混合肌の原因や悪化させているNG習慣＆対策法を詳しく教えてもらったよ！ 参考にして正しく改善していこう♩

そもそも、混合肌って？

混合肌とは、水分量が少なく皮脂量が多い肌状態のこと。鼻やおでこなどのTゾーンはベタつき、頬や目元、口周りはカサつくのが主な特徴です。
混合肌と聞くと、インナードライを思い浮かべる人もいるはず。インナードライは、肌表面はベタつきがありテカリやすく、内部は乾燥している状態のこと。混合肌というくくりの中に、インナードライがいるイメージです。

混合肌の主な原因は「乾燥」

混合肌の最大の原因は、肌の乾燥。肌は外部刺激を受けると、守るためにさまざまな働きをします。乾燥するとそれを補うために皮脂が分泌されるので、基本的に肌状態は正常に保たれますが、何らかの影響でターンオーバーが乱れバリア機能が低下すると、乾燥が加速し混合肌につながってしまうことが。

部位によって肌質が違う理由って？

Tゾーンは、もともと皮脂分泌が活発な部位。肌が乾燥することで皮脂がより過剰に分泌されるため、ベタつきが気になるようになります。逆に、頬や目元、口周りはもともと乾燥しやすい部位なので、乾燥が加速すると皮脂の分泌が追いつかず、よりカサつきが目立ちます。

部位によって肌質が違うので、起こる肌トラブルもさまざま。
混合肌の人に起きやすい肌悩みは下記の2つ。

混合肌は肌トラブルにも悩まされがちだし、スキンケアも難しいから、一刻も早く改善できたらうれしいよね…。
肌質のベースは体質によるけど、日常生活で何気なくしている行動がより悪化させていることが。

今からご紹介するNG習慣をしている人は、知らぬ間に乾燥が加速し混合肌を悪化させている可能性があるので、一度日常生活やスキンケアを見直す必要があるかも!?

混合肌を悪化させているNG習慣 -食生活編-

【混合肌NG習慣①】脂っこい＆辛い食べ物を食べる頻度が高い

クセになりついつい食べてしまう脂っこい＆辛い食べ物。毎日のように食べてる…なんて人いませんか？
脂っこい食べ物はもちろん、身体にとって刺激物となる辛い食べ物も皮脂の過剰分泌を起こす原因に。
また、このような食生活を続けていると、栄養バランスが崩れ腸内環境が悪くなりやすいんです。すると、ターンオーバーが乱れ乾燥が加速してしまうことがあるから注意。

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

脂っこい＆辛い物を食べる頻度を減らそう

毎日のように食べている人は、頻度を減らすのが◎
また、我慢することがストレスとなり、バリア機能が低下し乾燥につながることも。徐々に減らしていくなど自分の身体と相談しながら対策していこう！

【混合肌NG習慣②】栄養に偏りがある

誤ったダイエット方法や好き嫌いなどでアンバランスな食生活を続けていると、身体に必要な栄養素や油分が足りずターンオーバーが乱れがちに。
ダイエットをしているから食事は野菜だけ、ファストフードで済ませがち、なんて人もいるかと思いますが、その行動が混合肌を悪化させているかも！

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

バランスの良い食事を心がけよう

1日3食バランスの良い食事をし、肌のバリア機能を整えよう。肌はもちろん、身体の健康にも効果的♡
特に、コラーゲンを作るもとであるタンパク質＆ビタミンCを摂取するのがオススメ。詳しい食材は下の表を要チェック！

【混合肌NG習慣③】1日の中で水分補給をする機会が少ない＆コーヒーやジュースで水分補給をしている

混合肌は、身体の内側の水分量が少ない状態。水分を摂らないと、どんどん乾燥が進み混合肌が悪化してしまうよ。
さらに、コーヒーやジュースで水分補給をしている人も注意が必要です！ コーヒーには利尿作用のあるカフェインが含まれるので、過剰摂取は肌の乾燥に影響が。また、ジュースは身体を冷やしてしまうことが多いので、摂りすぎると血液の循環が滞り代謝が悪くなりやすいので気を付けて。

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

目標を定めて、水や経口補水液で水分補給をしよう

1時間に1回は飲むようにする、水筒を持ち歩き1日で飲み切るようにする、など目標を決めて意識的に水分補給ができると◎
性別や体格などにもよりますが、目安は1日2L。水や経口補水液などがオススメ！

混合肌を悪化させているNG習慣 -生活習慣編-

【混合肌NG習慣④】紫外線対策をしていない＆ダメージを受けた肌を放置している

紫外線ダメージを受けると、肌のバリア機能が低下し乾燥が加速してしまうよ。秋冬の紫外線量が少ない季節や室内で過ごす日、短時間の外出でもしっかり紫外線対策よう。あと、日焼けをしたら放置せずにその日のうちにリカバリーケアしよう！

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

季節や環境、時間に関係なく紫外線対策をしよう

紫外線は年中無休で降り注いでいるし、UV-A（シワ・たるみの原因になる紫外線）は雲や窓を通り抜けて肌に到達します。毎朝のルーティンに紫外線対策をプラスできるとGOOD！

ダメージを受けたら保湿＆角質ケアをしよう

紫外線ダメージを受けた肌は、ターンオーバーが乱れバリア機能が低下している状態。保湿ケアを徹底したり定期的に角質ケアをして、放置せず対策をしてあげよう。
メラニンの生成を抑えるビタミンCが含まれたアイテムを使用するのがオススメ♩

【混合肌NG習慣⑤】エアコンをつけた部屋にいることが多い＆エアコンの風が肌に直接当たっている

エアコンをつけた部屋にいる時間が長いほど、身体の水分が空気中に蒸発し乾燥してしまうよ。また、風が直接肌に当たっていると、内側だけでなく外側まで水分量が減るので、より乾燥が加速し混合肌を悪化させる原因に。

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

部屋の湿度を適度に保とう

エアコンを付けるときは、必ず加湿器を活用しよう。乾燥する冬場でも、40〜50%の湿度をキープできると◎

風が直接当たらない場所で過ごそう

学校や会社の席がエアコンの真下などで仕方ないこともあるけど、なるべく風が直接当たらない場所で生活しよう。
身体の内側、外側どちらからも乾燥対策ができると、混合肌の改善が見込めるはず♩

【混合肌NG習慣⑥】スマホを触ったり作業をしていて睡眠時間が足りていない

スマホの明るい画面は、睡眠を促す作用を持つメラトニンの分泌を抑制させます。睡眠時間が短くなると、ホルモンバランスの崩れや自律神経の乱れを引き起こす原因に。すると、ターンオーバーが乱れたり代謝が悪くなるので、より肌が乾燥してしまうんです。

【混合肌改善が期待できる♡対策法】

スマホを見るのは寝る30分前までにしよう

寝る30分前にはスマホを見るのをやめて、質の良い睡眠を取れるよう意識しよう。必要な睡眠時間は人それぞれだけど、目安として毎日7時間以上、成長ホルモンがたくさん分泌される22〜2時の間に睡眠を取るのが◎

混合肌を悪化させているNG習慣 -スキンケア編-

【混合肌NG習慣⑦】ベタつきをしっかり落とすために洗浄力が強い洗顔料＆クレンジングを使用している

カサつきよりベタつきが気になることが多い混合肌は、洗浄力が強い洗顔料やクレンジングを使いがち。肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう＆その分刺激も強いので、より乾燥する原因になっているかも。

【混合肌NG習慣⑧】ベタつきをしっかり落とすためにゴシゴシと顔や身体を洗っている

しっかりとベタつきを落とそうと思って、ゴシゴシと顔や身体を洗っている人はいませんか？
ゴシゴシ洗いは、摩擦で皮膚が傷つき乾燥を加速させる原因。また、しっかり洗える反面、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうこともあるので注意です！

【混合肌NG習慣⑨】ベタつきが気になるのでさっぱりとしたアイテムを使用している

ベタつきが気になり、さっぱりとしたアイテムを使っている人も多いはず。
皮脂分泌が過剰になっているTゾーンには適していても、カサつきがちな頬や目元、口周りにはうるおいが足りていない可能性も。

【混合肌改善が期待できる♡対策法】混合肌さん必見！ オススメのスキンケアをご紹介

部位によって症状が違う混合肌は、スキンケアを誤りがち。コッツフォード先生にオススメのスキンケアを聞いてみました！

【混合肌向けスキンケア①】洗浄力が弱めの洗顔料やクレンジングアイテムを使おう

肌のバリア機能が正常に働いておらず弱っている状態なので、洗浄力が弱めの肌にやさしいアイテムを使用するのが◎
特にクレンジングは、洗浄力が強めのアイテムじゃなくても正しく使えばきちんと落ちるもの。やさしく落とせるミルクタイプやクリームタイプを使うのがオススメ！

【混合肌向けスキンケア②】朝晩2回、洗顔料を使って洗顔をしよう

洗顔をしすぎると肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうし、しなさすぎると古い角質が溜まりターンオーバーが乱れてしまう原因に。朝晩2回、洗顔料を使って正しく洗顔するのがベスト！

【混合肌向けスキンケア③】もこもこの泡で擦らずやさしく顔や身体を洗おう

しっかり泡立てた洗顔料を使って、擦らずにやさしく顔や身体を洗うようにしよう。撫でるように洗うのがポイント♩

【混合肌向けスキンケア④】適度に保湿をしよう

混合肌の大元の原因は「乾燥」。カサつく部位はもちろん、ベタつきが気になるところも適度に保湿をするのがとっても大切！
洗顔や入浴後は、速やかに保湿ケアをするように心がけて。特に乾燥が気になる部位は、追い保湿をしよう。

【混合肌向けスキンケア⑤】部位ごとにアイテムを変えるのも◎

皮脂分泌を抑える＆ターンオーバーを促す効果のあるレチノールが配合されたアイテムはTゾーン、保湿成分であるセラミドやヒアルロン酸が配合されたアイテムは頬や目元、口周りに使用するなど、症状が異なる部位ごとにアイテムを変えてみよう！

日常生活の見直し＆正しいスキンケアで混合肌を改善していこう♩

ベースは体質ではあるものの、日常生活の行動やスキンケアを変えていくことで、混合肌の改善は見込めるんです。
ポイントは身体の内側＆外側から肌の乾燥を防いで適切に保湿すること！ 今日からさっそく日常生活の見直し＆コッツフォード先生に教えてもらったスキンケアを参考にして、ベタつき＆カサつき知らずな美肌を目指そう♡

構成・文／vivace