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ホッとひと息。白湯の美容効果とは?簡単な作り方&飲み方もご紹介|栄養士監修

ホッとひと息。白湯の美容効果とは?簡単な作り方&飲み方もご紹介|栄養士監修

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キレイになるためのインナーケアとして有名な白湯。イマイチ効果がわからないって声も聞くけれど、続けると身体や肌にとっていいことづくしなんです♩
「一度水を沸騰させて冷まさなきゃいけないなんて、めんどくさくて手が出ない…。」「3日坊主になって続かない…。」なんて人に朗報! 簡単に白湯を作る方法や、続けやすい飲み方もご紹介するよ。
心も身体もホッとリラックスできる白湯習慣をはじめてみよう♩

料理研究家・栄養士・長田絢さん
料理研究家・栄養士・長田絢さん

出産を経て食と健康の大切さに目覚め、人体学・脳科学・分子栄養学を独学。 その後子育てをしながら大学受験、栄養士資格を取得。
食をテーマとした講演やセミナー、料理教室、商品やレシピ開発、テレビやラジオ番組の出演のほか、コラムや情報誌への執筆などでも活躍中。

そもそも白湯ってなに?

白湯(さゆ)とは、水を沸かした何も混ぜていないお湯のこと。
お湯を飲める程度の温度(50℃前後)まで冷ましたもので、湯冷ましとも呼ばれているよ。

お湯との違いが気になる人も多いかと思いますが、特に明確な定義はありません。
ただ、水道水の場合沸騰させてカルキ抜きをするなど、不純物を抜いたものが特に推奨されています。

白湯のメリットって? 水やお茶との違いは?

白湯の特徴でありメリットのひとつが、程よい温かさシンプルさ。
水をたくさん飲むと身体が冷えてしまうけれど、白湯は温かいので、身体の冷え対策になるよ。

また、お茶や紅茶、コーヒーはカフェインを含むため、寝る前など、タイミングによってはオススメできなかったり、身体への負担になってしまうことも。
水をあたためただけの白湯なら、タイミング・シーンを問わず飲めちゃう!

ただ、飲み物にはそれぞれ特徴があります。
暑い日は水でスッキリしたいし、お茶に含まれるカフェインには集中力UPの効果も。

基本的には、シーンやニーズに合わせて飲み物を選択するのが良いと思います。

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美肌や美ボディに! 白湯のうれしい美容効果4つ

白湯の効果① 【温活&血流UP】身体全体が内側から温まって血の巡りも良くなる♡

白湯を飲むことで身体全体が内側から温まり、継続して飲めば冷え性なども改善にもつながります!血管も含めて全身が内部から温まるので、血の巡りが良くなるんです。

血行が促進されるので、さまざまな不調の改善が期待できます。くすみケアやデトックスはもちろん、肩こりなどの改善にもつながるといわれていますよ。

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白湯の効果②【代謝UP&腸内環境改善】内臓が温まって体調が根本から改善へ

白湯で胃腸が温められることで正常に働きやすくなり、腸内環境改善できます。
消化の働きが良くなったり、代謝UPも期待できちゃう!

代謝が良くなると、免疫力向上や、むくみ改善などの効果が。

また、に白湯を飲んで腸の動きを促してあげると便通が良くなり便秘解消はもちろん、消化やそのほかの不調もケアできるかもしれません。

普段、便秘や下痢になりやすい人は、積極的に白湯を飲んでみよう。

白湯の効果③【むくみ改善】血行促進&腸内環境改善ですっきりデトックス!

血の巡りが良くなったり、腸内環境などが改善されることで、身体は栄養を摂り入れやすく、いらないものは排出しやすい状態にできるよ。

身体に溜まった余分な水分や老廃物が適切に排出され、むくみ改善につながります。

白湯の習慣を継続させれば、そもそもむくみにくい身体も目指せますよ。

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白湯の効果④【美肌】うるおい補給&くすみ改善で美肌に!

体内の環境が良くなると、代謝UPはもちろん、消化活動が適切に行われるようになるよ。
そのため、身体に必要な栄養も内側から摂り入れやすくなって、すこやか美肌が目指せちゃう!

内側から得た栄養は、もちろん皮膚にも届きやすくなります。そのため、肌荒れなどのトラブルをケアでき、相対的に美肌につながります。

また、血の巡りが良くなることで、血行不良によるくすみなどの改善も期待できます。

白湯で水分を内側から補給できるので、乾燥肌の対策にもオススメ!

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意外と簡単なんです! 白湯の作り方をご紹介

水道水の場合:沸騰させてカルキ抜き

  1. やかんに水道水を入れ、強火加熱

  2. 沸騰したらやかんのフタを外し弱火10 〜15分ほど加熱

  3. コップにお湯を注ぎ、飲みやすい温度まで冷ます

ポイントは②の行程。沸騰させたうえでさらに加熱を続けることで、水道水の残留塩素(カルキ)トリハロメタンが取り除けるんだって。

水道水に含まれる残留塩素とトリハロメタンを抜くことで、特有の臭み風味を消して、おいしく安全に飲めるんです。

浄水器や専用の機器などで、あらかじめカルキ抜きができている水は沸騰させなくても大丈夫! この後ご紹介するミネラルウォーターから作る白湯レシピを参考にしてね。

ミネラルウォーターの場合:レンチンで簡単に! ウォーターサーバーの活用も◎

  1. ミネラルウォーターをコップに注ぐ

  2. 電子レンジ500W2分間温める

ミネラルウォーターや、カルキ抜きが済んでいる水なら、飲みやすい温度に温めるだけでOKなのでとっても簡単! 忙しいときにオススメだよ。
また、ウォーターサーバーのお湯と水をMIXして白湯を作るのもOK!

あらかじめ不純物が含まれていないミネラルウォーターなら、カルキ抜きはしなくてOK。
また、作った白湯が冷めてしまったときは、再沸騰させなくてもレンジで温め直せば大丈夫です

ただ、白湯を冷ますために水を足したり氷を入れるなら注意して欲しい点も。カルキ抜きしていない状態の水や氷を入れると不純物が加わってしまうので、冷ますときには気をつけてね。

マンネリ解消に!白湯のアレンジレシピもご紹介♩

白湯を毎日ずーっと飲み続けると飽きちゃいそう…。なんて人は、アレンジ白湯を楽しむのもGOOD。今回は、加えるだけの簡単&おいしいアレンジレシピを3つご紹介するよ。

白湯アレンジレシピ① フレッシュレモン白湯

作り方

  1. 白湯を飲みやすい温度まで調整する

  2. レモン輪切りにして投入

  3. やさしくかき混ぜる

白湯にレモンをプラスすれば、程よい酸味&爽やかな香りが加わってスッキリ飲みやすい!
レモン以外にも、お気に入りの柑橘フルーツでもOK! いつもと違う風味が楽しめちゃう♩

フレッシュレモンは国産がベター。ワックスポストハーベストを使用していないので、安心しておいしく飲めるんです。

白湯アレンジレシピ② しょうが白湯

作り方

  1. 生のしょうがすりおろす

  2. 白湯にお好みの量を投入し、混ぜる

白湯×おろししょうがで、さらに身体の内側からポカポカ温まりやすくなるので、特に冬にはオススメ!

しょうがは、できるだけ生のものをすりおろして、すぐに使いましょう。
チューブだと添加物などが気になりますし、すりおろしてから時間が経過すると変色したり、風味が損なわれてしまいます。
ちなみに、しょうがのみだと飲みづらい場合には、少しだけ黒糖やはちみつをプラスしてみてもいいですよ。

白湯アレンジレシピ③ フレッシュハーブ白湯

作り方

  1. 使う量のハーブをちぎって洗っておく

  2. 白湯に加えてかき混ぜる

ハーブは好みの香りや風味のものを選んで。初心者さんは、爽やかで甘い風味のアップルミントなどが挑戦しやすいよ! ハーブの香りが白湯に加わり、爽やかなリフレッシュ気分が味わえます♩

ハーブにはリラックス効果があるものも多いので、落ち着きたい時には特にいいですね。
また、1種類を単体で使うのはもちろん、好みのハーブをブレンドするのもオススメです。

白湯っていつ飲めばいい? オススメの飲み方&タイミングをご紹介

1日に飲む白湯の量&回数は?

1日に飲む白湯の目安は約800mlがベター。
一気に飲むのではなく、朝から夜にかけて少しずつ3〜4回程度に分けて飲むのがオススメです!

朝起きたら白湯1杯をゆっくり飲んで! 身体を内側から温め活動準備を

朝は起床後にまず白湯を1杯飲んで。
ぐびっと一気飲みするのではなく、10分以上かけてゆっくり飲むのがポイント!

朝の白湯は睡眠で失われた水分の補給に加え、血流や内臓の動きなどを整えて、1日をすこやかに過ごす準備をしてくれるよ。

白湯で内側から身体を温めて、血行促進に。
また、朝起きてはじめに白湯を飲むことで、内臓の働きを促してくれるので、朝のお通じも整い、栄養補給・消化作業の手助けにもなりますよ。

食事前に飲めば、ダイエットサポート効果も!

白湯をコップ1杯程度食事前に飲むとダイエットのサポートにもなるよ♩

食事の30分前に飲むと、白湯を飲んだ分食欲が抑えられ、食べすぎを防ぐ効果があるんです。

入浴後に白湯を飲んでさらにポカポカに!

入浴後に白湯を飲むのもGOOD!
内側と外側の両方から身体を温められるだけでなく、お風呂に入って失われる水分の補給もできるよ。

入浴後は、汗などで身体の中の水分が意外と失われているんです。入浴後にしっかり白湯を飲んで水分補給することで、のぼせなどを防ぐことができます。

季節に合わせて白湯を取り入れるのもOK◎

冷え性や不調が気になる冬には白湯を飲みたいけれど、夏に我慢して白湯を飲むのはきつい…。なんて人もいるよね。
もちろん、白湯は季節に合わせて一時的に飲むのもOK!

私も夏や暑い日には白湯を控えて、冬になって飲み始めることもあります。

無理をしすぎないのが大切なので、飲めるときに取り入れる程度で大丈夫ですよ。

とはいえ、夏に氷水など、キンキンに冷えた水をたくさん飲むのはNGかも。身体の内側が冷えたり、血行不良で肌荒れなどの不調が起こってしまう場合があるよ。

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寝る前の白湯でリラックス&明日のために水分補給♩

夜は寝る前に白湯を飲むのがオススメ。
寝る前に白湯を飲むことで、じんわり温まるだけでなく、リラックスもできちゃう!

睡眠中には水分が失われるため、寝る前の白湯で水分を補給しておくという意味でも、夜の白湯は大切です。

水分が足りない状態で寝てしまうと、翌日肌が乾燥しやすい状態になってしまいます。さらに粘膜が乾燥してウイルスが入りやすくなり、体調不良になってしまうリスクもあるんです。

こんな飲み方はNG!? 白湯を飲むときの注意点

白湯は内側から身体の調子を整えてくれる、とってもうれしい飲み物。だけど、飲み方によってはかえって体調不良を起こしてしまうことも。

そこで、白湯を飲むときに注意したい飲み方&ポイントをご紹介するよ!

飲み過ぎはNG!

白湯を飲みすぎると、消化が悪くなったり、むくみ下痢を起こしてしまうので注意。
1日に飲む量は800ml程度に抑えよう。

特に、食事の直前&直後にたくさん飲むのは控えましょう。
消化酵素が薄まり、食べ物を消化・吸収をする際に、内臓に負担をかけてしまいます。

一気飲みも注意!

温度の目安は50℃といわれているけれど、飲んでみるとちょっぴり熱め。
一気飲みをすると、かえって内臓への刺激や負担となってしまうこともあるから気をつけて。

白湯を一度にたくさん飲むと、消化が悪くなる、お腹がゆるくなるなどの体調不良につながる場合があります。

1回に飲む量200ml程度で、ちびちびとゆっくり飲むのがベターですよ。

50℃もあくまで目安なので、飲める温度まで冷まして大丈夫! 負担なく飲めて、続けやすいことが重要だよ。

白湯習慣を始めて、ほっこりと体調&肌調子を改善しよう!

シンプルでやさしく、身体を温めてくれる白湯。一時的でも飲み始めるだけで全然体調が変わってくるんです!

白湯を飲み始めると、身体の内側からポカポカ温まって、血行が良くなっているように感じます。最初は温かさを感じる程度がメインですが、続けていくとお通じが良くなったり、なんとなく身体や肌の調子が良くなった気がします!

身体の内部から温めて胃腸の調子や血流を整えてくれるので、免疫が落ちているときなども白湯がオススメですよ。

無理せず続けられる自分なりの白湯習慣で、ほっこりインナーケアしちゃお♩

イラスト/KOUME
構成/文 vivace

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